境界性人格障害はターゲット以外の人にはどのようにふるまうか
境界性人格障害であっても会社勤務を続けている人も、家族を持ち子供を育てている人もたくさんいます。
症状の程度によって一概に言えない部分もありますが、自分の感情をコントロール出来なかったり、相手との距離感をつかめず、周囲に少なからず迷惑を掛けています。
自分の欲求を満たすため、怒りや負の感情を吐き出す相手(ターゲット)を常に必要とします。
ターゲットに依存する、または攻撃することで自分の存在を認知し、感情をコントロールしています。
付かず離れずの距離感を保つ!
境界性人格障害のターゲットになる人は、優しく思いやりのある人が多く、相手の話を聞き辛さや悩みの良き理解者になろうとします。
自分を理解して優しく接してくれる人は「良い人」ですから、ターゲットは恋愛対象となりどんどん依存していき、自分の思い通りにしていきます。
二人の周囲の人達は、傍観者となり目の前で喧嘩を始めてもターゲットに身の危険が起こらない限り、当事者同士に任せるのが一番です。
ターゲットは、好きな人に寄り添ってその苦しみを少しでも楽にしてあげたいと思っての行動でしたが、何度も自分に向かってくる攻撃に振り回されて、疲れ果ててきます。
この時に、ターゲットは逃げるべきで、自分の心を蝕むまで境界性人格障害に付きあう必要はありません。
傍観者である周りの人に本人の目に入らない場で、意見を求めたり相談して助けを求めましょう。
周囲の人は、二人の間に入って意見したり無理やり引き離そうとすれば、その人が次の攻撃の対象(ターゲット)になります。
会社の中や家族の中で本人とターゲットの関係を目の当りにすれば、動揺することも有りますが、程よい距離感を保って中立の立場を貫きましょう。
次のターゲットの可能性はみんなにある
恋愛関係が破綻してターゲットが姿を消しても、境界性人格障害の人は自分が悪かったとか、暴言や暴力が悪いと思っていません。
ターゲット以外の周囲の人は、このまま騒動や混乱が治まってくれることを望みますが、それも束の間のこと。
「大変だったね。大丈夫?」と声を掛けてしまったその人が、次のターゲットになります。
依存、共依存の状態にある時、周囲が話ししてもすでに遅くターゲットも相手に依存するようになっています。
仕事や家族への危険がない限り、ターゲット以外の人は付かず離れずの距離感で見ているしか出来ません。
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