境界性人格障害の虚言癖

境界性人格障害の虚言癖

境界性人格障害の虚言癖

境界性人格障害の人は、自分に向けられる好意を引き留めておきたい、依存する相手をつなぎ止める為にできる手段は何でも使います。

 

自分に都合の良い言い訳やウソ、戯言は当たり前のように使います。

 

気分が落ち着いている時は、穏やかな可愛い人に見えますから、障害を知らないひとはターゲットになった人に対する悪口を本当のことだと信じてしまいます。

 

境界性人格障害の虚言癖と対人操作

境界性人格障害の人は、自分に対する意見や些細な気にいらないことで、家族であっても激しく罵り、暴力や暴言、時として警察沙汰にまで発展することがあります。

 

心身共に疲れ果てた夫や子供は、妻から身を守る為に別れますが、そのきっかけも「お前なんか、出て行け!」「消え失せろ!殺すぞ!」など恐ろしい暴言だったりします。

 

依存性と見捨てられ不安のある境界性人格障害でも、家族さえ離れていくのです。

 

自分から縁を切ったのに捨てられた可哀想な人を装い、いきさつを知らない夫や子供の友人に、全く異なる話をして自分に注意を引きつけ自分は悪くない、夫が酷い暴力と浮気で捨てられたなどと言いふらします。

 

また、子供と親しい友人に言葉巧みに言い寄って、作り話をすることで子供やその生活ぶりなどを聞きだそうとします。

 

仲良くしていた友人の母親を疑うことなく信じてしまい、母親のことを可愛そうだと思って親身に話を聞きます。

 

子供は友人から話を聞いて、全くのでたらめで母親の虚言癖の被害に悩まされるようになります。

 

ウソや作り話を第三者に本当のようにすることで、ターゲット(別れた夫や子供)のその後を知る為に対人操作しているのです。

 

自分のせいで家族が居なくなったのに、自分を置き去りにしたターゲットへの執着は忘れられず、虚言と対人操作で監視していきます。

 

虚言癖に悪意はない?

嘘や大袈裟な話、でたらめを言う「癖」であるうちはまだうそつきで済むこともありますが、そもそもウソをつくと必ず傷つく人や困る状態が起こります。

 

些細なことで悪意はなかったと、ウソをついたほとんどの人は言います。

 

ウソをついてばかりいると信用されなくなり、信じてもらえなくなることは誰でも知っています。

 

それでも虚言癖になっていくのには、理由があるのです。

  1. 虚栄心を満たす為に人よりも出来ない事を認めたくないプライドが高い。
  2. 自分に自信がなく、劣等感が強い。過去のトラウマに囚われている。
  3. 努力や苦労が苦手で、手っ取り早くウソをつく。
  4. 秘密を隠したい為に、ウソにウソを重ねていく。
  5. 周りに自分の事を認めてほしい、孤独感や寂しさを埋めてほしい。

境界性人格障害の人は@〜Dのすべてに当てはまるかもしれません。

 

最初はウソをついている自覚があっても、ウソにウソを重ねていくうちに自覚がなくなり、ウソと現実の境目があいまいになってきます。

 

虚言癖は自己正当化と欲求を満たすために悪意を感じることなく、人を傷つけても自分は何の痛みもなく平気になってしまうのです。

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