境界性人格障害とリストカット
境界性人格障害の人はよくリストカット(略して「リスカ」)を行います。
何故リストカットをするのでしょうか。
境界性人格障害の人のリストカット
境界性人格障害では無い人でもカミソリ等の刃物でリストカットをする人は居ます。
リストカットの他にアームカット(腕を切る「アムカ」)、レッグカット(太もも等、足を切る「レグカ」)があります。どれも自殺をする為に行う行為ではなく、自傷行為です。
自傷行為を行うと心が落ち着いたり、落ち込んでいた気持ちが高揚したり、気分がスッキリとします。また血を流す事により「自分はちゃんと生きている」という事が確認出来る為、安心感を得る事も出来ます。
他人に傷跡を見られると困るという人はリストカットではなくアームカットかレッグカットを行う人が多いです。
境界性人格障害の人の場合、リストカットを行う前後には誰かにメール等で連絡をしている場合が多いです。また、リストカットをした痕を好きだと感じた相手(男女共)に見せる事があります。
これは自分に構って欲しい、心配して欲しい、という思いからその様な行動を取っています。根底にあるのは「見捨てられ不安」であり、「こんな事をしても好きでいてくれるよね」という確認を行う為にリストカットを行っている場合が多いです。
またSNSにリストカットをした写真をアップロードし、周囲の人に心配をしてもらえる様な行動を起こす事もあります。写真を取る場合は、
わざと大量の血が流れている様に血を綿棒等で広げて写真を撮る人も居ます。
また、感情のコントロールが上手く出来ない事により、気持ちを落ち着かせる為にリストカットを行う事や大量の精神安定剤や睡眠薬を飲む(オーバードーズ、略して「OD」)をする事もあります。
自傷行為であっても、少し間違えば死んでしまう事もあります。また、切る部分によっては体の神経を傷付け、手を上手く動かせない様になってしまう事もある為、もしリストカットやアームカット等をしている事が分かれば、本人に止める様に言う必要があります。
また、神経科を受診させ、カウンセリングと投薬治療を受けさせる必要があります。もし家に一緒に住んでいる人が居れば、処方された薬をODしない様に本人以外の人が薬を管理する必要があります。
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