境界性人格障害とストーカー・つきまとい
境界性人格障害の気分や対人関係は「好き」「嫌い」または「全」「無」の両極端な考え方しかなく、「二分法認知」と言われています。
好きと嫌いの間の「どちらでも無い」「ほどほど」という考え方が出来ない為に、対人関係では極端な行動に出て、周囲の人を混乱させます。
執着心と依存心からはじまるつきまとい
境界性人格障害の人は、人間関係でほどほどの距離感を保つ事が大変苦手です。
優しく対応してくれる人に出会うと、放れないように執着して自分に取り込み依存していきます。
相手が同じように好きであれば問題なく幸せな気持ちでいますが、気持ちにずれが生じたり、少しきつく接したら、自分から放れられないように、嘘や虚言、自傷行為や自殺企画などで、自分に注意を向けさせようと必死になります。
これらの行動が逆に相手を不安にさせている事が分からないので、放れようとする相手への嫌がらせが始まります。
相手の所在や反応が知りたい為に、何度も電話やメールを送りつけるのは初歩的な嫌がらせですが、行き先に先回りして待ち伏せやつきまといで、相手に恐怖感を与えて逃げられないように取り込む行為を止められなくなります。
自分は自分の思い通りに、一度手に入れたモノは離さないというスタンスを崩さず、執拗に追いかけてストーカー行為に加速していきます。
境界性人格障害のストーカー・つきまといのタイプ
纏わりつく境界性人格障害の人に出会ったら、誘いや話ははっきりと断りましょう。
メールや電話にも出ずに無視します。
中途半端に関わらず、笑顔も見せずに一切の無関心を装いましょう。
ストーカーをする理由にはタイプがあります。
@ サディズムを満足させる為
ストーカーやつきまといによって、相手が怖がったり、嫌がったり、困る姿を見て満足し性的欲求を満たします。
A 所有物を管理する為
自分のバッグやアクセサリーと同じ感覚で、自分のモノとして捉え、恋人であっても所有物を管理する為に、執拗に執着して監視します。
B 見捨てられ不安から
相手がもう付きあいきれないと離れようとしたら、見捨てられることを恐れて、つきまとい、執着してストーカーに発展します。
ここまでくると、命の危険性も感じるようになってきますが、本人は当たり前の行動としてとらえているので、話すぐらいでは治らず返って加速します。
身を隠し、近寄らず、連絡せず、連絡できない対策をして、はっきりとNOの意思表示をしましょう。
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