境界性人格障害とモラハラ・暴言
境界性人格障害の人は他人に対してモラハラ(モラルハラスメント)とも言える暴言を吐く事があります。
境界性人格障害の人が何故その様な事を起こすのでしょうか。
境界性人格障害の人が起こすモラハラ・暴言
境界性人格障害の人は二極思考により他人を「好き」か「嫌い」でしか判別しません。
その為、職場に嫌いな人間が居れば、赤の他人の場合は何も接触はしてきませんが、同じ仕事を行う為に嫌いな人とチームを組んだ際に、「嫌い」である相手に暴言を吐く事があります。「こんな事も出来ないのか」「全く役に立たない人だ」「存在価値が無い」等、モラハラと言える様な、相手の心を酷く傷付ける事を平気で言います。
また、「好き」と感じた相手が自分に冷たい態度を取ったり、自分の思い通りにならない場合は、急に相手を「嫌い」になり、暴言を吐いたり、周囲に自分が捏造した悪い噂を言い触らしたりする事があります。
また、他人の人格を否定したり、何をするにも文句を言うモラハラも、境界性人格障害の人は起こしてしまいがちです。境界性人格障害の人は感情のコントロールが上手く出来ず、今日言った仕事の作業方法を、翌日は全く違う方法で行うように指示し、それに従わなかった部下や同僚を激しく叱責する事がよく起こります。
その際に「あなたには何の価値も無い」「職場のお荷物だ」等といった暴言を吐く事もあります。
モラハラを行った本人は全く反省する事も後悔する事もありません。
境界性人格障害の人は、他人に「自分と同じである事」を求めるという特徴があります。しかし自分の感情のコントロールが上手く出来ない為、何かを誰かに指示した後にすぐ全く別の事を指示してしまいます。また、自分と他人が別々の独立した人格を持っている事を上手く理解出来ていない場合が多く、人間関係に問題を起こしてしまいがちです。
この様な事を繰り返している場合、職場の人事担当者に相談する人が多くなり、境界性人格障害の人は次第に誰も相手にされず、最終的には職場を退職せざるを得ない状態になってしまう可能性があります。
モラハラは職場だけではなく、家庭内でも行われます。夫(もしくは妻)に「役立たず」「自分が結婚してやらなければ、誰も相手にしてもらえない」といったモラハラ(精神的DV)を起こしてしまいがちです。それが肉体的DVに発展する可能性もあります。その場合は精神科を受診させるか、きっぱりと離婚をして一切の連絡を取らない様にする必要があります。
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