軽度の境界性人格障害の症状
境界性人格障害は、女性に多く幼い時の母親との関係が指摘されています。
感情のコントロールがうまく出来ず、ちょっとしたことでも怒りや激しい感情をぶつけます。
また、他者との関係がうまくいかないと自己否定から自己破壊的行為に出ることもあります。
「自分はダメな子」から他者攻撃
境界性人格障害の原因については、はっきりと解明されていないのが現実です。
遺伝的要因と幼少期の環境的要因が重なって発症するとの見方が多く、主に母親との関係が指摘されています。
大好きな母親が、自分の欠点ばかりを罵ったり虐待を繰り返されると、「自分が出来ないからママに嫌われるんだ」「自分は悪い子なんだ」と心の中に自己否定が生まれます。
成長と共に母親が自分を嫌いなのは、この子がいるから、父親がいけないからと他者に対して怒りや癇癪を起こすようになります。
攻撃的な感情は家族のみならず、友人や周りの人にも向けるようになっていきますが、怒りが過ぎると穏やかで陽気な普通の状態になりますから、軽い場合は病気であると気づきにくいのです。
「好き」か「嫌い」で人を判断する
感情のコントロールがうまく出来ませんから、対人との良好な関係を築けないことが多くなります。
成長するにしたがって、感情に伴う行動を起こすようになります。
軽度の場合は、激しい言葉やイライラのはけ口として物を投げつけたり、壊したり、殴ったりですが、その方法が自分を殴る、頭を壁に打ち付けるなどの行動を取ることもあります。
過去のトラウマが起こり、自分の考え方や思いを共感する人は「好き」な人で依存していきます。
一度この人は自分を無視したなどの感情が生まれると「嫌い」になり、自分から攻撃する対象になります。
相手に一切思い当たることがなくても、自分の「好き」「嫌い」で他者を判断する為に、「好き」の対象になった人が他の人と親しくすると、自分に目を向けさせる為に泣き叫んだり、相手を攻撃したりします。
「精神症」と「統合失調症」の境界
イライラ感が強い「神経症」と現実認識の低下が続く「統合失調症」の「境界」が「境界性人格障害」と言われます。
元々家族関係が希薄で有る為に、軽度の場合、家族が気付くことが少なく、症状が進んでいきます。
先に周りの人がおかしいのでは?と気付き、医者に行くことを進める場合が多いのです。
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