境界性人格障害と解離症状

境界性人格障害と解離症状

境界性人格障害と解離症状

「境界性人格障害」の境界が、神経症と精神病の境界をいうように、時には精神病のような症状がみられることが有ります。

 

幻聴や被害妄想の症状や、激しい興奮状態であったり、無言や無表情、無反応の状態、意識や記憶が途切れて覚えていないなどの症状を発することも有ります。

 

意識が飛んでいたり、記憶に連続性がみられない症状を「解離症状」といいます。

 

「解離症状」とはどういう事?

日常生活の中で、好きな読書に没頭したり映画にのめり込んでいると時間や場所は関係なくなり、その没頭しているモノしかわからず、気付くと時間がかなり経過していることが有ります。

 

この状態が軽い解離状態です。

 

精神病的な解離症状は、過去の体験や感情、傷みなどの感覚や意識の一部が欠損してしまい、自分の意識下に残らず、覚えていない、記憶にない、自分の事では無く、別の自分がいるなどの状態になります。

 

精神科医や心理カウンセラーでも、混乱してしまうことも有り、統合失調症と間違われる場合も少なくありません。

 

境界性人格障害に解離症状が伴うと回復が難航する?

統合失調症と間違いやすい精神病ですが、決定的に異なる点があります。

 

解離症状はあくまでも一過性であって、適切な治療をすれば完全に回復する症状です。

 

境界性人格障害で見られる解離は、意識や記憶の断裂や混乱で、性的虐待や心身の暴力などによって心的外傷(PTSD)を伴う場合に起こりやすく、精神科医に出会って治療を受けるまで記憶も定かでは無い人もいます。

 

また、幼い時の辛くて苦しい記憶を消し去ること、無かったことにする為に記憶を消す、自分以外の人に起こっていることとして意識を飛ばすなどの回避行動を取ります。

 

傷みや感覚を無意識に消すことで、辛い経験を消しさります。

 

リストカットや自傷行為の痛みも感じず、感覚もないのにキズが残っていることで、他人ごとのような感覚から、自分でした事としてやっと理解します。

 

解離症状は、記憶や意識が分断されるだけでなく、自ら意識を操作することが出来る人もおり、そうしなければ過去の辛さや苦しみから逃れられなかったのだと知れます。

 

境界性人格障害の激しい感情の揺れの中で、精神病に似た症状に幻聴や被害妄想などの一過性の症状が出ることも有りますが、解離症状を伴う場合には、意識や記憶が一連の流れを持っていないと治療も困難になる為、境界性人格障害の治療は難航するのです。

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