境界性人格障害とイライラ

境界性人格障害とイライラ

境界性人格障害とイライラ

境界性人格障害の人がいつもイライラとして、何にでも怒っている訳ではありません。

 

人は幼少期からいろんな体験・経験を経て、それぞれの個性と人としての感情や人格形成していきます。

 

しかし、精神的な成長をする時に親や家族の接し方、愛情に偏りがあると、社会生活や対人関係に不都合が生じるようになります。

 

神経症と統合失調症の境界で感情が不安定に揺れ動き、強い不安感やイライラ感に苦しむのが、境界性人格障害の特徴です。

 

気分や対人関係が両極端にぶれる!

境界性人格障害の人の特徴として、0(ゼロ)か100のどちらかしかない「二分法的認知」の状態になります。

 

「全」か「無」でもいいのですが、50とか60というような中間やほどほどという判断や理解が出来ません。

 

パートナーとうまくいっている時は、最高の幸せを感じて彼に対しても尊敬と愛情の気持ちを最大限に注ぎ、満足します。

 

しかし、その状態がほんの些細なことで、一瞬にして怒りを爆発させて最低な人だと軽蔑と罵りの感情をぶつけます。

 

今しがたまで甘えて大好きだった彼が、最低・最悪の人に変わるのです。

 

そのイライラ感を引き起こす原因になるのが、幼い頃の親との関係にあります。

 

愛情ホルモンの低下?

激しい気分の変動やイライラ感を解消する為に、対人に怒りをぶつけたり、アルコールや薬物、過食、万引き、買い物、セックスなどで怒りを快楽で消化し補う(依存)の症状がみられるようになります。

 

人から目を向けられなくなる事の不安やコミュニケーションできない焦りや感情の激しさから、うまくいかないことがあると一気にイライラ感が高まるのです。

 

「二分法的認知」の強い人は、親の期待通りの「良い子」でしか認められず、そのままの自分を受け止めてもらえなかったことが原因になっていると考えられます。

 

幼少期に母親の愛情が不足すると、愛情ホルモンのオキシトシンの分泌が低下するといいます。

 

オキシトシンの低下は、潔癖な性格の原因にもなる可能性があると言われ、自分の思った通りにならないことへの怒りを吐き出して、安定しようとする行動の原因になっていると思われます。

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