境界性人格障害には幻聴の症状はあるのか
境界性人格障害は診断が難しく、神経症と精神病の境界を行ったり来たりしている時のどこで診断するかで変わってきます。
統合失調症との区別や、他の人格障害ではないかの判断材料が必要となるのです。
見分けるポイントに妄想や幻覚、幻聴と言った症状も含まれています。
しかし、境界性人格障害はどのような症状もずっと継続してみられるものでは無く、一過性であることから、
診断ミスが出ることもあるのです。
境界性人格障害の幻聴
境界性人格障害が、統合失調症などの精神病と間違えられるのは、人によって一過性の精神病に見られる症状が出ることが有る為です。
その時の幻聴は、自分の事を噂している声が聞こえたり、悪口が聞こえると言うもので、周囲の行動や出来事が自分をいじめていると思い込み、激しく興奮して怒ったり、急に無言になり無反応の状態になったりします。
一時的に幻聴や幻覚、被害妄想が出ることもあるのですが、統合失調症のように常に幻聴に悩まされることはありません。
境界性人格障害の人が幻聴や被害妄想で激しい感情をぶつけてきても、その対応に慌てることのないように、そっとして放っておきましょう。
一時が過ぎると何も無かったように回復するので、「どうしたの?大丈夫?」などと声を掛けないように、対応を間違えると依存のターゲットになりますから、注意が必要です。
境界性人格障害の幻聴と解離
境界性人格障害の人が一過性の精神病症状である幻聴や幻覚が見られても、しばらくしたら回復して何事も無かったようになります。
同じような症状として、「解離」があります。
無反応や無言の状態になり、記憶や意識の欠落がみられたり、記憶が不連続になる症状です。
解離症状になると、記憶や意識が脱落している時に起こったことは回復しても覚えていません。
幻聴や幻覚も思いこみや妄想によって起こすことが有りますが、解離は過去の虐待や心的外傷から引き起こされるもので、自分であって自分ではない、現実からの逃避であるとも言えます。
幻聴も妄想と似て、自分が作りだす不確かな自分なのかもしれません。
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