境界性人格障害と双極性障害
双極性障害の発生
境界性人格障害では、様々な精神障害が発生しますが、中でも双極性障害という精神障害の発生率も高くなっています。この双極性障害は、躁うつ病といい、躁状態の時とうつ状態の時が繰り返し起こる病気です。
躁状態の時には、衝動性が激しく、自死の計画を企てたり、気分の変動が激しくなってきます。さらに、境界性人格障害と双極性障害が似ているので、誤診されることもあり、双極性障害であると診断されることも珍しくありません。ですが、症状を出している元が違うので、双極性障害の治療をしたところで、境界性人格障害を治すことはできないので、一時的な治療・症状改善にしかなりません。
双極性障害と勘違いされやすい点
- 感情が不安定
- 激しい怒りや苛立ち
- 自傷行為や衝動性のある行動
これらの症状が双極性障害と似ているため、勘違いされやすいのですが、これらの症状を引き起こす原因、原動力は、「強い見捨てられ不安、慢性的な空虚感」からくるもので、この症状は、双極性障害にはありません。ですが、これを見極めるのはきわめて難しく、双極性障害の患者さんのうち、30から40%が境界性人格障害をもっているという説もあります。
境界性人格障害=双極性障害とまではいきませんが、それに近いものがあり、医師を悩ませるものでもあります。家族の人や周りの人がどのような症状があり、どのようなことがあるのかということを医師にしっかりと伝えていってほしいと思います。
精神病は沢山あり、似たような症状も沢山あるので、医師は、数分の診察・数回の診察で全てを見抜くことなんてできません。色んな人の情報があればそれだけ、正確な診断へと導いてくれるので、しっかりと情報を伝えていきましょう。
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