境界性人格障害と過食症
境界性人格障害は、幼少期の母親の愛情不足が原因のひとつになっています。
過食症の背景にも母親への思慕、母の愛情に飢えていることと関係していると言われます。
摂食障害(拒食症・過食症)の問題を抱える人の多くは、人格障害の合併症として発症している人が多いのも現実です。
境界性人格障害の場合には、過食症を合併する人が多く見られます。
過食症と境界性人格障害との関連性
「過食症」は摂食障害の一症状で、大量の食べ物を夜間などに隠れて食べて、その後に罪悪感から嘔吐したり下剤を利用して出してしまう行為を繰り返す症状です。
過食症のきっかけはダイエットである場合が多く、自分の容姿に自信がなかったり、キレイになりたいと思っているのに、誰にも気付いてもらえない劣等感などから始まります。
過食すれば太ることが分かっているのに食べてしまう問題は、自分の苦しみを母親に知ってほしい、綺麗じゃなくても自分の事を好きでいてほしいという、母親への思慕が関係しているのです。
食べることは、赤ちゃんの時に母の乳房を口にしてお乳を飲んでいる自分と同じであり、まさに赤ん坊の時の代理行為なのです。
境界性人格障害の人は過食症を合併していることが少なくありません。
親の愛情に飢えていて、自分を愛してほしい、自分の事を認めてほしいという思いが共通しているのです。
過食症の嘔吐は自傷行為と同じ!
正常な判断が出来ないと、健康的なダイエットは出来ません。
ただ綺麗になりたいという欲求だけで、食べたものを吐く行為は、体に十分な栄養を摂り込めず、自ら不健康にしていく行為です。
リストカットなど分かりやすい自傷行為では無いにしろ、自分で嘔吐することは自傷行為と同じなのです。
自分で自分の身体を痛めつけている過食症は、重症になる命にかかわる危険があります。
境界性人格障害の人が自傷行為や自殺企画で、自分の命を粗末にするのと同じ行為です。
正しく治療していけば、回復の途中でも過食の行為自体は減少していきます。
母親の愛情を欲している人が多く存在することは、現在の親子関係を物語っているようです。
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