境界性人格障害とサイコパス

境界性人格障害とサイコパス

境界性人格障害とサイコパス

境界性人格障害もサイコパス(反社会性人格障害)も人格形成の段階で、脳の一部に何らかの欠損が生じた障害になります。

 

境界性人格障害は、感情の情緒や対人関係への不安定さの根底に、強い自己否定と相手に対する不信感があります。

 

サイコパスは、すべてを自己正当化して他者に対して被害を与えても、自分の正当性に置き変えて脳内で自己完結するので、悪いことをしても倫理観も感情も動くことはありません。

 

境界性人格障害とサイコパス「依存と寄生」

境界性人格障害の人は、感情の制御がうまく出来ず気にいらないと爆発するように怒りを相手にぶつけます。

 

罵倒し攻撃してとことん相手を追い詰めますが、冷静になると根底にある自己否定から自傷行為に走ったりします。

 

「依存」する相手を常に求めていますが、それは愛情の飢えを欲するのと同時に、怒りをぶつける相手が必要だからです。

 

サイコパスは、見た目に好人物の方が周囲に魅力的であるとわかっているので、都合よく装い人格障害を持っているように見えません。

 

しかし、基本的に他人を信用しておらず、自分が反社会的な行動をしても「自己正当化」して理由を作り替え、「だから仕方ない」と勝手に結論付けます。

 

自己中心的な考え方、自分は万能である、病的な嘘つき、良心の欠片も無く、感情に動かされず、平気で人を裏切るけど自分が裏切られると許せない。

 

即物的で無責任、挙げるとキリがないほど負の特徴が出てきます。

 

他者に「寄生」して生活するサイコパス、境界性人格障害の「依存」とどのように異なるのでしょう。

 

・「依存」・・・基本的に感情の拠り所として共に存在しようとする。

 

・「寄生」・・・即物的で感情の存在は必要としない。

 

境界性人格障害は相手に自分を認めて共感してほしいと思っていますが、サイコパスは自分しか信じないので、相手は自分の為に存在するものであり、感情など得にならなければ必要のないものと考えます。

 

境界性人格障害とサイコパス、似て異なるもの

ウソや虚言を巧みに使って相手を貶めること、感情を爆発させること、反省した素振りを見せてもすぐに同じことを繰り返すこと、アルコールや薬物に依存しやすいこと、他者を巻きこみ被害者を作ること、現実的計画性がないことなど同じような症状が多く見られます。

 

しかし、サイコパスは自己正当化する為、自傷行為や自殺企画などはしません。

 

境界性人格障害は自分の事を最優先にしてほしいので、サイコパスのような自己正当化して、相手に共感したり感情を動かさない人とは相性が悪いと言えます。

 

境界性人格障害のターゲットになったら、自分を守る為に縁を切ることが最優先と言われますが、サイコパスも現時点で精神科医でも治すことは不可能と言われます。

 

サイコパスには境界性人格障害の人も負けてしまうと言われるほどで、サイコパスが疑われる人には、近づかない、関わり合わない、逃げることで自分の身を守りましょう。

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