境界性人格障害とアスペルガー症候群
境界性人格障害は精神病と神経症の境界という意味をもっていますが、アスペルガー症候群は発達障害に含まれます。
知的能力も言語能力も高く、発達障害であると気づかないまま大人になる事も少なくありません。
ある医者は境界性人格障害であるといい、ある病院ではアスペルガー症候群だと診断されたという人もいて、誤診されるほど症状が似ている部分もあれば、真逆の生き方をしているとも考えられます。
境界性人格障害とアスペルガー症候群の人の生き方は真反対!
境界性人格障害もアスペルガー症候群の人も人間関係、人付き合いは特徴的ですが、その付き合い方には大きな違いがあり、真逆な特徴を持っています。
境界性人格障害の場合は、人から無視されたり見捨てられることに恐怖心を持っていて、自分の話を聞いてくれる人、共感してくれる人であれば誰にでも依存し、一人で生きていくことが出来ません。
それに対して、アスペルガー症候群の人は、人付き合いが苦手で周りに協調して物事を進めることが出来ないので、孤立しがちです。
チームで物事を進めるよりも一人で極めることの方が得意なので、一人で居ることを苦痛に感じません。
境界性人格障害は、自分の思い通りに周囲の人を巻きこんで、迷惑を掛ける問題行動に出ますが、アスペルガー症候群は、周囲のことは全く考えずに自分のしたいことを自分のペースで進めるので、共同作業が出来ずに問題を起こします。
アスペルガー症候群に境界性人格障害が併発することもある
アスペルガー症候群は幼い頃は知能も言語も問題が見られないことから、行動や会話が少し変わっているぐらいしか認識されておらず、大人になってからアスペルガー症候群であると診断される人も多くいます。
アスペルガー症候群の人も傷つきやすい心を持ち、対人関係の未熟さや執拗さを持っており、衝動的な自傷行為や自殺企画などを繰り返すことから、発達障害を見落とされがちで、境界性人格障害と誤診されることがあります。
アスペルガー症候群は脳の一部に起こる発達障害で、境界性人格障害のように成長の過程で発症の原因がある障害とは異なります。
しかし、まれにアスペルガー症候群で境界性人格障害を併発する人もいます。
真逆なところがある一面、誤診されるように似ている症状もある為、パートナーとして成り立っているカップルもいますが、発達障害と人格障害がうまくいくかどうかは、障害の有無ではなく、お互いの障害を認識しどうやって支えていくかでしょう。
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