境界性人格障害と自己愛性人格障害
境界性人格障害以外にも人格障害はあり、その中の一つに「自己愛性人格障害」があります。この自己愛性人格障害は境界性人格障害と共通点があり、区別する事が難しい場合もあります。
境界性人格障害と自己愛性人格障害の違い
自己愛性人格障害は自己愛が病的に強く、自己都合主義な白昼夢に耽ったり、自分の事しか興味を持たない等の特徴があります。自分は特別な存在と考えていて、自分の為であれば他人を簡単に利用します。虚栄心から嘘を付きやすく、自分への批判に対しては過剰に反応します。
また、アイドルやミュージシャンの追っかけをする人も自己愛性人格障害である可能性が高いです。しかし病的に強い自己愛は、実は自分の事を好きになれていないという側面も持ち合わせています。その為、自尊心が非常に傷付きやすく、自分が見下される事を非常に恐れています。
こうして特徴を見てみると境界性人格障害と多少違いはありますが、共通点もある事が分かります。
一番分かりやすい共通点は対人関係が上手く行かない事、我侭で自己中心的である事、自分を本当に好きになれていない事です。大きな違いは、境界性人格障害の場合は加齢によって落ち着きを見せますが、自己愛性人格障害の場合は加齢と共に悪化し、孤立しがちになる事です。
人格障害は2つ以上のタイプの混合型になる場合があり、境界性人格障害と自己愛性人格障害を併発する人も少なくありません。
境界性人格障害と自己愛性人格障害のカップルは上手く行くのか
境界性人格障害の人と自己愛性人格障害の人は相性が良く、カップルになると良くも悪くも共依存をして、関係を長続きさせる事が出来ます。
例えば男性が自己愛性人格障害で女性が境界性人格障害の場合、女性は見捨てられない様に男性に尽くします。男性は自分が尽くされる事に喜びを感じる為、関係が長続きし、いずれは結婚までしてしまうでしょう。
しかし、子供が産まれると状況は問題化します。夫がかまってくれない様になると妻は子供に縋り付く様になり、子供が境界性人格障害になってしまう場合があります。また、夫が子供を虐待したとしても、妻は夫に見捨てられるのが怖い為、夫の行為を黙認します。
それによって子供の子供は深く傷付いてしまいます。その為、恋人として付き合う分には問題ありませんが、子供を作る予定がある結婚をする事は向いていないと言えます。
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