境界性人格障害の家族の対応
境界性人格障害の人と家族
境界性人格障害の患者さんはもちろんですが、周りの人にとっても辛いものであるのがこの病気です。患者を助けたいという気持ちで患者さんに手を差し伸べますが、振り回されることでへとへとになってしまいます。
特に家族の方は被害にあうことが多くなっていて、家族崩壊ということもあります。家族は、身近な存在ですので、家族の対応がとても大切になってきます。
家族の対応
・できないことを要望されたら、できないとしっかり伝えましょう。
・患者の気持ちを理解してあげましょう。患者さんの話を聞いてあげることはとても大切です。
・ルールを決め、我慢させることを覚えさせましょう。衝動的な行動をとりやすい患者さんにはしっかりルールを決め、駄目なものは駄目としっかり伝えてあげます。ですが、患者さんは見捨てられる不安を抱えているので、誰も見捨てたりしないということも伝えていくことを忘れないようにしましょう。
・病気は長期戦ですので、焦らず、ゆっくりと治療に望みましょう。病状がよくならないと焦りが出てきてしまいますが、焦ったりせず、時間のかかるものであることを理解していてほしいです。それは、家族の人はもちろん患者さんにもそのことをしっかり伝えておきましょう。
・自立心を育てるためにも愛情のある適切な距離感を掴みましょう。患者さんがやらないので家族がやってしまったり、患者さんができないので家族が代わりにやってしまう、患者さんが怒るのでやってしまうなどついつい家族の方が手を出してしまいがちなことがあると思いますが、それでは患者さんの自立心は育てることができません。ですので、家族の方は、援助する程度にとどめ、全てをやってあげるのではなく、少し手伝う程度にしましょう。
感情をコントロールできないので、周りの人へ暴言や暴力をふるうこともあると思いますが、身の危険を感じるのであれば離れることも大切です。入院させるなどの措置をとることも必要になります。家族の人の力だけでは治すことはまず不可能です。沢山の人の力を借りながら病気を克服できるようにしていきましょう。
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