境界性人格障害の親との接し方
境界性人格障害だと思われる親に育てられた子供は、親がおかしいのではないかとか異常だと考えることは出来ません。
子育てが出来ずにネグレストや虐待を繰り返していれば、周囲の人や祖父母にもわかるでしょう。
しかし、境界性人格障害の母親でも、自分の所有物のように子供をかわいがっていれば、その可愛がり方が異常であっても気付かないものです。
親が境界性人格障害で異常なのではないかと考える子供の気持ち
幼少期の子供は親に依存し、親が子の世話をしなければ育つことが出来ません。
境界性人格障害と思われる親にとって、幼い子供は自分の言うことを聞き、自分を大好きでどんな時でも放れない、自分が所有する言いなりになる良い子なのです。
しかし、夫婦関係が劣悪で、母親の境界性人格障害を理解せず放っておく父親は、母子関係にも無頓着です。
激高して暴言を吐く母親を無視し続ける父親の接し方で、ますます母親の症状は悪化していき、その怒りの矛先は子供達になってしまいます。
幼い時からこのような家庭環境で育って行くと、子供は親の顔色を窺うようになり、常に不安と心配、恐怖心をもって日常を送るようになり、母親はおかしいのではないかと気付く反面、可哀想だと思って放れられなくなります。
大きくなった子供は、母親が依存する年下の兄弟を引き離して母親を病院に連れていきたいと考えますが、子供が取れる行動には限度があります。
冷静に物事を判断できる年齢になった子供は、両親の子供への対応、父親が母親に対する言動や母親の行動を目の当たりにして、逃げ出したい気持ちと家族だから大事にしたい気持ちの間で苦しむことになります。
境界性人格障害の親は子供に悪影響を与えるのか?
境界性人格障害の親に育てられた子供は、依存する幼少期から依存される子供になり、気付けば共依存の関係になってしまいます。
暴言や怒りのはけ口になってしまうこともありますが、気分が良いと猫っ可愛がりする母親のことを嫌いにはなれないのです。
両親の不仲で迷惑をこうむる時は、「親のせい」で辛く苦しい時を過ごします。
しかし、母親を憎むことも離れることも出来ないのですから、周囲の人が気付いてあげることが家族を救うことになります。
親の子育て方法や無気力は、子供の成長に大きな影響を及ぼします。
子供の言動や行動におかしな点が見られる時には、親の精神的な不安定からくる問題が影響していることも考えて、対応する必要があります。
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