境界性人格障害の姉・妹への対応
同じ親に育った姉妹でも、性格や考え方は異なって成長します。
他の姉妹は褒められるのに自分はいくら頑張っても褒めてくれない、親は私の事が嫌いなのだと思い込んで大人になった姉に、姉妹や両親も言動やその振る舞いにほとほと疲れ切ってしまいます。
姉妹の中でも、成績が良くしっかり者の長女に対しての攻撃が激しく、結婚して離れて暮らす長女はほとんど実家に帰らなくなりました。
両親と境界性人格障害の姉が暮らす実家を、放っておくことも出来ないのです。
精神科であればどこの病院でも良いわけでは無い!
ある程度自分の境界性人格障害について認識していて、治療したいと思っているのであれば、家族は寄り添って見守ることを伝えましょう。
離れて暮らす妹が、実家や姉の症状が心配ならば、親に変わって精神科への通院を誘導することは出来ますが、妹が力になって「治す」事は出来ません。
治すのは境界性人格障害の症状に苦しんでいる姉自体であり、それを支えていくのが両親や妹になります。
治療するにあたり、どんな精神科でも心療内科でも境界性人格障害を治療してくれる訳ではありません。
境界性人格障害は、気分の上下が激しく攻撃的で、反発すると自傷行為や自殺企画を医者や看護師相手にも行います。
人格障害の専門医師の居る精神科で診てもらいましょう。
「本人の治したい意志」「適切な投薬治療」「質の高いカウンセリング」で境界性人格障害は時間を掛けて治すことが出来ます。
軽度の場合には、年齢と共に症状が軽減してくる場合もあります。
本人が迷ったり、嫌がる時には無理に治療に連れて行くことのないようにしましょう。
境界性人格障害を理解すれば家族は平和になる!
家族を攻撃して巻きこみ迷惑かけて苦しませていると、ある程度理解している姉も「こんな自分」を認められずにいます。
家族にも認められず、愛されていないと思って、自分の存在を認めずにいるので苦しんでいます。
- 自傷行為や強い攻撃性、抑うつ状態にある時には、専門医師の治療を受けよう。
- 出来る事と出来ない事をルール化して家族みんなで共有しよう。何時〜何時までなら電話してもいいけど、何時以降は寝るから出ないとしっかり伝えよう。
- 「見捨てない」事を家族全員で、その都度言葉で伝えますが、「依存」になる事があるので、出来る事と出来ない事を決めましょう。
- 以前よりも怒りが少なくなったり、約束が守れた時には口に出して褒めるなど、ちゃんと見ていることを分かるように伝えましょう。
家族ぐるみで治療の後押しをしても、なかなか改善が見られず変わることなく攻撃がある時には、一番大事なのは自分の家族を守ることだと決断して、身を守る為に離れましょう。
スポンサーリンク