境界性人格障害の人への対応:部下

境界性人格障害の人への対応:部下

境界性人格障害の人への対応:部下

家庭の中で依存し、一定の空間で生活しているときは症状もそれ程わからなかった「境界性人格障害」の人が、部下として会社に入社してきた場合は、職場での人間関係にトラブルを起こしてしまうことも少なくありません。

 

トラブルに対して、会社はどのような対策と対応をすれば良いのでしょうか。

 

職場で連携して一貫した対応をする

自我の未熟な「境界性人格障害」の人にとって、職場や人によってルールや考え方、対応が異なれば適応出来ずに混乱します。

 

精神障害者の人の為だけでは無く、会社全体で守るべきルールをきちんと取り決めて、一貫した対応を取ることで、大きな問題を起こすことなく仕事を進めていくことが出来るようになります。

 

決まりがないままに、その時々で対応すると「境界性人格障害」の人は混乱して、不安定な状態に陥り、周りの人を巻き込んでのトラブルに発展します。

 

「同情」や「良い人」で相談に深入りしない

「境界性人格障害」の部下は、一度自分の事を「理解してくれる良い人」と思うと、どんどん頼ってきます。

 

相談者になることが好きであったり、興味本位で安請け合いしたりすると大変なトラブルを引き起こしてしまいます。

 

部下の為にも、誰の為にもなりません。

  1. 一度相談に乗って、同情や慰めの言葉を言うと「良い人」と認識します。
  2. 相談がエスカレートして、昼夜を問わず電話やメールが来るようになります。
  3. 怒りや不満の感情が転移して、引き込まれていきます。
  4. 相談相手も一緒になって不平不満を言うようになります。
  5. 職場は混乱して、仕事にならなくなります。

相談の途中で「付きあいきれない」「これ以上無理」となれば、今まで親身になってくれた相談相手への激しい怒りと攻撃が始まり、
相談者も精神的に参ってしまいます。

 

「就業規則」を守り、上司の指示に従う

安定した枠組み(規則)がある方が、患者は安心して仕事に取り組むことが出来ます。

 

就業規則や常識的な決まり事も明文化して、守るように指導します。

 

公私混同しないことを徹底して、プライベートな相談などは、決まった時間に産業カウンセラーに相談するように指示しましょう。

 

仕事上の決まり事は上司の指示に従うことを徹底させることで、患者も他の社員も安心できる環境になります。

 

患者であるから排除するのでなく、一緒に働ける環境づくりが社員を守ることに繋がります。

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