境界性人格障害の人に対する限界設定の重要さ
境界性人格障害の人は常に人を試し、常に自分の望む答えや対応を求めてきます。
心理療法の現場でも、上記の行為で治療が断念したり治療を受けずに終わってしまうケースはあるのだとか。
そのリスクを回避するために、心理療法の過程で「限界設定」を患者に伝えているのです。
限界設定とは何か?
限界設定とは、境界性人格障害の人に「自分ができる範囲とできない範囲」を伝えて、自分の考えが全てまかり通ることは不可能であること。それが不満で起こす行為が周囲に有害であることを自覚させる目的があるのです
永遠の悲劇のヒロインであり続けたい人は、限界設定によって態度を改まり入院生活においての規律を守る傾向が見られ効果は高く、当事者のリハビリとして適しているということです。
その背景には、今まで通りの態度でいると憧れのスタッフに永遠のサヨナラをしてしまうのが嫌だから。
治療の現場でも境界線を作って自分というものの自覚を促すようしているわけで、これを日常生活に応用できるようにしたいものです。
日常生活の中の限界設定
我が家の限界設定は金銭面で細く設定されています。
- 旦那の給料が上がっても生活費はそのままの金額でやりくりする。
- 燃えるゴミのゴミ出しは妻がやる
- 資源ゴミのゴミ出しは旦那の役目
家事の役割分担的な感じですが、このルールを守らないと旦那に捨てられる恐怖感が存在し、ルール守ることで安定した生活を確保できるという安心感が生まれてくるのです。
その安心感が三年くらいで「限界設定」から「我が家のルール」と認識できるようになり、症状と落ち着いています。
限界設定にも各家庭やカップルによって設定も異なりますが、「これだけ守ってくれると自分は嬉しいし、一緒にいて楽しい」と本音を伝えて当事者の判断に委ねるようにすると、当事者の都合が良ければ関係が継続できますし嫌なら当事者から離れるでしょう。
限界設定は自分を守る防波堤そのものです。
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