境界性人格障害の人への接し方の基本
境界性人格障害の人が、周囲に迷惑を掛けターゲットを攻撃して、見捨てられ不安から依存し、ターゲットの自由を奪う行為で自分の精神的安定を図ります。
うまくいかないと自分を傷付けて、相手に恐怖心や不安感を与えて逃げられないようにします。
これらの行為は、不安定な人間関係、愛着の不安定さと自己否定が結び付いているからです。
「安全地帯」になる事で、安心感をあたえる接し方!
ターゲットになた人は、恐怖や不安を感じ精神的に壊されてしまいます。
境界性人格障害の彼女を助けたいと思っていても、本人に自分は異常でありみんなに迷惑を掛けているから、治療して良くなりたいという認識がなければ、症状が改善することは難しくなります。
「家族や恋人と幸せに暮らしたい」「治療して良くなりたい」と思ったら、家族や恋人が支え手になりましょう。
境界性人格障害の主治医やカウンセラーは専門的な支援者であり、親や家族、恋人や友人が理解ある支え手となって、何があっても見捨てない「安全地帯」になる事で、安心感を与えることが出来ます。
本人の安心している状態を脅かさないこと、なぜ怒っているのか、どんな気持ちなのか、共感をもって見守ることが大切になります。
何があっても冷静でゆるぎない支えとなる!
治療を進めたからと言って、急にうまくいくことばかりではありません。
境界性人格障害の治療には、2〜3年は普通に必要な期間になります。
時には激しい行動をすることも、リストカットすることもあるかもしれませんが、支える人が動揺してはいけません。
冷静にその言動を捉えて、言い分を聞き、話させること、聞き手が冷静でないと本人は不安になります。
見捨てずに支えると言ったのに、反論にしたり攻めたりしたら、もう信用してくれなくなります。
職場で周囲を巻きこんでの迷惑行為をしても、冷静になって友人が「ちょっとここを離れようか」と連れ出して話を聞いたり、職場でルール決めを提示することで、出来る事と出来ない事を共通認識出来ます。
これで、「見捨てられない」現実を受け入れるようになります。
怒りの原因を話した時などに褒めて評価し、「いつも見ている」事を意識させます。
そして、大事なのは「支え手の考えを押しつけない」事です。
一定の距離感を意識することで依存させない接し方を学び、人間関係を知るようになります。
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