境界性人格障害の人への対応:結婚相手
「境界性人格障害」の女性を結婚相手として選んだならば、それなりの覚悟が必要になります。
人間関係を良好に築くことが出来ず、自分の周りや生活が変化することに対応出来ない彼女は、突然の怒りや激しい罵り、物を壊す、投げつける、反社会的行動、自傷行為、自殺未遂と通常では理解しがたい行動を起こすことがあります。
家庭内でも「良いこと」と「悪いこと」のルールを決める
家庭内でも立場の変化や、人間関係、社会人としての付きあいに対応出来ません。
自分を取り巻く周囲の変化に敏感に反応して、自分の考えに取りつかれます。
夫が仕事に出かけているときに、どうしたら良いのかわからない事で混乱してしまうこともあります。
家庭内でしなければいけないこと、しなくても良いことなどを書いてボードに貼るなどして、理解するようにしましょう。
そのルールは具体的に説明しながら、二人で決めて二人でルールを守りましょう。
家族の理解と援助
「境界性人格障害」の女性を妻にする息子に、家族は大反対をすることでしょう。
それでも、彼女と結婚すると決めたならば、守らなければなりません。
彼女も病気を治す努力をしなければいけません。
依存するばかりでは無く、愛する夫の為に自分を顧みる必要があります。
「境界性人格障害」は治る病気です。
家族にその点をよく説明して、彼女にして良いこと、いけない事を説明して協力を求めましょう。
彼女は受け入れられている事が理解出来れば、落ち着いて来ます。
助けを求めてくるまで、何があっても息子(夫)に意見することはしないでください。
家族が先走ることで、混乱して症状が悪化することもあります。
家族にお願いしたい点は、「見守る」ことです。
一緒に治療していきましょう
妻が通院するときは出来るだけ同行して、薬や日常生活の注意点、状況などの説明を一緒に聞き、相談したい事がある場合はカウンセラーやケースワーカーに聞いてもらいましょう。
夫が一人で何でも抱え込むことは大変危険です。
突然怒り、罵倒してきたら、まずは夫自身が冷静になって、彼女の話は今聴ける状態では無いこと、自分が冷静になれないのでちょっと外出してくる、必ず戻るから待っているように伝えて、一旦その場を離れるようにしましょう。
戻ってくることがわかれば、彼女は冷静になることが出来ます。
夫は常に妻の怒りや話を受け止めていたら、精神的に壊れてしまいます。
聞き流すことを覚えて、一人にしても大丈夫なラインを広げていきましょう。
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