境界性人格障害と思春期危機
境界性人格障害と思春期
境界性人格障害は、人格障害の中でも、うつ病や双極性障害、不安障害などの精神疾患を併発したり、自殺、自傷行為や重い解離性障害がみられるので、とても診断が難しく、さらに、複雑な病気と言われています。また、思春期を迎える子供たちの中でも急増している病気であり、社会問題にもなってきています。
子供たちは、思春期になると、クラスの仲間や友達とのかかわりを通して、他の人と自分を比較するようになり、矛盾や不安の中で自分というものを構築していくのです。
それだけ、思春期は、精神的に不安定になる時期であるのですが、このクラスでの関わりが上手に持つことができずに、思春期を通過してしまうと、社会性が乏しく、環境への変化に対応できなかったり、絶望感や無気力といった症状が現れることがあります。
思春期危機とは
思春期は、身体や心などに大きな変化をもたらす時期であり、その結果として、暴力・反抗・自己破壊行動・気分の変動が多く見られることが多く、一過性のものから、長期的に起こるケースもあり、成人になって、境界性人格障害や精神障害を引き起こすとされています。
思春期危機は、早く、自分というものを掴みたいという願望を強く持ちながら、矛盾した心理や葛藤などにより、大きなストレスとなっている状態です。思春期に多く見られるのが、不登校・摂食障害・非行・売春などが大きな問題になり、特に、引きこもりや不登校が大きく取り上げられています。
思春期は、子供が大人へと変化する大切な時期であり、親も子供に気を使う時期でもあります。子供は、大人への一歩を踏み出そうとしているので、執拗な干渉は避けたほうがいいのですが、時には助けを差し伸べることも必要となります。
その加減はとても難しいのですが、子供の話をよく聞いてあげたり、気持ちの変化や行動を理解してあげることで子供も安心して、乗り越えていくことができるかもしれません。
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