境界性人格障害の漫画
「境界性人格障害」と言われても、どんな障害なのか分からない人も多いでしょう。
うつ病やパニック障害など、または自閉症やアスペルガー症候群などの発達障害は最近良く聞かれるようになりました。
しかし、人格障害と言われると偏った見方をする人がまだ多く、周りにいても変わっている、関わらない方が良い、などと言うだけでどんな病気かわからない、わかりたくないのが正直なところかもしれません。
理解しづらい「境界性人格障害」を説明するには?
精神障害や発達障害の本でも、「境界性人格障害」を説明している本はあまり見かけません。
日本人の人口に2%の割合で存在する境界性人格障害なのに、どんな病気なのかどう接したら良いのか簡単に知ることが出来ないのです。
パソコンで検索すればある程度の情報を得ることは出来ますが、もっと身近に説明するものはないのだろうかと探しました。
ありました、「マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX 日々奮闘している方々へ。マイペースで行こう!」です。
単行本で発行されているこの本は、境界性人格障害と躁うつ病をもつ漫画家たなかみる氏自身の体験をユーモアをまじえてマンガで綴る爆笑の日常です。
実際には自殺や自傷行為、暴力、暴言、怒り、憎悪と人間の醜い部分が露わになる精神疾患なので、爆笑ですむ病気ではありません。
しかし、重たくネガティブになりがちなテーマにユーモアを交えることで、分かりやすく描かれているのです。
作者目線のいろいろな境界性人格障害(BPD)の患者たち
この「マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX」には、患者である作者が通院する病院で出会った様々なBPDの方達を4コマ漫画で書いています。
実際の患者であるからわかる行動やそれぞれの症状のパターンが描かれているので、ひとくくりに境界性人格障害と言っても、異なる症状を持っていることが良く分かります。
家族やパートナーが苦しんでいたら、ぜひとも一度手に取ってみると良い本でしょう。
共感する点や新しい知識や、治療を一緒にしていくことの大切さを知ることが出来て、一人では無い事を教えられることでしょう。
文字だけで綴られるよりも、納得しやすい点が漫画の良いところです。
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