毒親は境界性人格障害の可能性あり?
「毒親」と言う言葉は、最近聞かれるようになりましたが、どういうでしょう?
読んで字の如く「毒となる親」、子供に多大な悪影響を及ぼす親のことです。
「毒親」に該当するだろう親のほとんどは、自分が「毒親」であることに気付いていないと言われます。
子供を自分の持ち物のように従え、言うことを聞かなければ暴力を振るう、気が向かなければ育児しない、自分の快楽の為に犠牲にする子供に、何ら傷みを感じない親を親と言えるのでしょうか?
「毒親」とはどんな親なのか?
親が子供に多大な期待をかけて、叱咤激励するのは良くある姿です。
その期待に応えたいと一生懸命に頑張る子供も、決して悪いことではありません。
しかし、親の応援や期待が子供の為と言いながら親を満足させるための方向違いだったり、子供の頑張りが恐怖や嫌われたくないからという理由であれば、この親の行為は「毒」になります。
- こんなことも出来なくて、親に恥をかかす気か!
- 何番以内に入らないと、小遣いは無しにする!
- お前はなぜそんなにバカなんだ!誰に似たんだ!
- 誰のおかげで飯喰えるんだ!
こんな言葉を親から言われたら、子供は愛情を感じるでしょうか?
子供は親の反応に常にびくびくして、顔色を見て生活するようになります。
- お仕事頑張ってくれるから、僕たちはご飯が食べれるんだ。
- お母さんの為に、もっと頑張るね。
- お父さんお母さんに迷惑かけないように、良い子にしているから。
この子供は幸せでしょうか?
大好きな親を喜ばす為に、幼い自分が感情を押し殺して我慢している姿に、親は愛情をもたらしているでしょうか?
親は子供の支配者となっています。
このような親もまた、その親のせいで同じような暴力や言葉という虐待を起こしているのかもしれません。
「毒親」は「境界性人格障害」の場合がある
境界性人格障害の親は、子供は親の為に尽くすのは当たり前で、生涯面倒を見るのが子の役目だとのスタンスを崩しません。
子供の喜びが自分の幸せなのでは無く「自分の望むとおりに満たされた時が喜び」になり、子供であろうが他人であろうが、「自分が得をする」のであれば他の不幸はどうでも良いのです。
反論しようものなら、逆上し「誰が産んでやった」「誰が飲み食いさせた」となり、今まで育ててやった分を返せと、心身に傷を与えても望む通りに子供を支配しようとします。
そういった考え方や感情は、至極当たり前の考えだと思っていて、悪いことだと意識していません。
子供の幸せが自分の幸せなどと考えることは一切ありません。
成人して嫁いだ子供にも、その考えは変わることなく巻き込んでいきます。
子供であろうが、子供の夫であろうが搾取できるものは自分の幸せの為に与えるのが当たり前だと思っているのです。
子育ての時期にその親自身が、子供の成長を喜ぶ感情を知らず、子供がいるから自分が自由に出来ない、子育ては面倒くさくて邪魔な存在だと考え、子供がもたらす喜びを感じずにいたのではないかと考えられます。
境界性人格障害の毒親になってしまう原因は、またその親から受けた虐待や愛情不足から起こっているのです。
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