境界性人格障害の人は孤独である

境界性人格障害の人は孤独である

境界性人格障害の人は孤独である

境界性人格障害は、見捨てられることに過敏であり、常に他人の行動や言動が気になってしまい、自分の存在を感じられないと感情は不安定にり、自分に周りの意識が向くように過剰な反応をします。

 

他人との距離感が掴めず、常に対人トラブルを抱えて強い自己否定と人間不信から愛情に飢えた状態なのです。

 

見捨てられることへの恐怖と孤独

人は誰でも孤独になることが嫌で、一人になることを恐れます。

 

しかし、境界性人格障害の人にとっての孤独は、通常感じる孤独と異なり自分の存在を感じられないことへの恐怖、信頼していた人に見捨てられるのではないかという恐怖なのです。

 

家族も友人を特別に嫌ってもいなければ敬遠している訳でもないのに、悪口を言っていると思いこんで憎しみに変わってしまったり、自分を見て笑っていると誤解から腹を立てたりします。

 

これは、自分の存在を認めてほしいことの裏返しなのですが、周りの人は激しい感情を向けられることで疲弊していきます。

 

孤独が怖くて見捨てられたくないのに過剰反応することで、自分から人を遠ざける結果になっているのがわからないのです。

 

愛情の確認と依存と攻撃

境界性人格障害の人は、常に自分を愛してくれる人を求めています。

 

自分を受け入れて信頼できる人を求めて安心したい気持ちからですが、一時の落ち着きもいつかこの人に捨てられるのではないかという不安や恐怖を抱えているので、自分から気持ちが逸れないように、相手の関心を惹こうとしてしがみつきます。

 

その行動は両極端な過剰反応となって表れ、「私を捨てたら死んでやる」「自殺すればいいんでしょう」などと、自分を傷つけることで引きとめる行動に出ます。

 

また、一方では些細なことで暴言や暴力、いやがらせや衝動的な犯罪行為へと向かうことも有ります。

 

孤独になりたくない、一人にしないで欲しい感情から起こしてしまう行動が、かえって人を遠ざけてしまい孤独になっていく悪循環を起こすのに、愛情を確かめずにはいられないのです。

 

幼い頃の愛情の欠落、見捨てられた不安感が背景にあると言われます。

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