境界性人格障害の治療期間
治療を最後まで行い症状のコントロールを行うことができるようになったとしたら、それは治ったと言ってもいいと思いますが、途中でやめてしまうという人が少なくありません。
患者さんは、強い見捨てられ不安をいだいているため、医師やカウンセラーに対しても強い見捨てられ不安を抱いてしまいます。そして、試す行為が行われます。その結果、勝手に不信感を抱き始め、治療に対しても前向きになることができずに、やめてしまうということがあります。
ですが、治療を中断している間に症状が悪化し、自分からまた治療を再開する場合もありますが、これの繰り返しをしていることも少なくないので、治療がスムーズに行うことが難しくなります。
治療期間については、症状や程度により異なり、患者さんの治療に対する気持ちも大切です。だいたい3年から5年くらいがひとつの目安と言われていますが、10年も20年も治療を受けている人もいらっしゃいます。
治療を最後まで行える割合
6ヶ月以上治療を継続できた人・・・54%
治療を終えることができた人は・・・33%
治療が成功した人は・・・・・・・・10%
治療中断が起こる時期は、半年後が半数を占め、1年には75%までに上ります。そして、中断せずに最後まで治療ができたという人はたったの10%しかいらっしゃいません。
どれほど治療が大変なのかが数字からみるととてもよくわかります。中断せずに治療に向かうことはとても難しいことですので、無理に治療を続けていかなくても自分のペースで治療を行っていけばいいと思います。人間立ち止まってみることも大切ですでの、治療を中断し、治療内容などを見直す期間があってもいいと思います。
この病気に限らず、全ての病気において言えることですが、無理に治療しても治るものも治りません。自分にあったペースで治していってほしいと思います。
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