境界性人格障害の入院施設
境界性人格障害の治療に入る前に、症状の把握とはっきりとした医者の診断が必要になります。
問題行動や自傷行為で困った家族が、いきなり「入院させてください」と言って入院できるものではありません。
当初は専門医の診断を受けてから、通院での治療が通常の方法になります。
薬物療法、認知療法、カウンセリングなどを並行しながら、治療を進めていきます。
緊急入院が必要になる場合の境界性人格障害治療
境界性人格障害と診断されている場合でも、強迫性人格障害を合わせ持っていたり、うつ病や薬物依存などによって、問題行動が続き家族や周囲又は本人に生命の危険が生じる恐れがある場合などは、緊急入院の処置を取ることがあります。
自傷行為を何度も繰り返し、薬物依存によって精神が侵されている場合、普通に話しても判断能力や感情のコントロールも難しいので、他者と隔離した状態で治療を開始します。
投薬治療と認知療法などの組み合わせや、落ち着いている時に話すことで自己を振り返り、自覚へと促していきます。
治療に適した入院施設選び
境界性人格障害の症状に自覚があり、普通に社会生活が送れるように治したい患者であるか、重症化していくつかの症状を合わせ持つ判断能力のない患者であるかによって、入院施設選びも治療方法も変わってきます。
治療する為に専門医の診断を受けて通院よりも入院して治療する方が、回復が早いと判断された場合には、入院設備がある所を紹介してくれます。
すでに何度も自傷や自殺未遂を繰り返して、人の話も聞くことが出来ないなど判断能力が著しく劣る場合には、生命の危険がある為に通常の入院施設よりも、個別対応が可能な施設で専門的治療を受けていく方が良いと診断されます。
入院するということは、今まで過ごした家庭環境や人間関係とは、全く異なる生活を送る事になる為、「生き方のやり直し」をするんだと考えることが出来ます。
新たな自分になりたいと考えるか、隔絶された中に居れたと激高して抵抗が強いかで、回復には差が生じて長期入院を必要とする場合が多くなります。
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