境界性人格障害の入院治療
入院治療
境界性人格障害の人には、入院治療も選択肢の一つとして頭にいれておくといいでしょう。入院治療では、看護師さんや身の回りのお世話をしてくれる人の理解が必要になります。そのため、患者さんの行動に対応できるような、チームワークが整っているところへ入院することが大切です。
入院する必要性は、患者さんの根底にある分離不安や見捨てられ不安に耐えられなくなってしまい、自傷行為などで自分の不安をごまかそうとしますが、入院することでこの行動をとめることができること、その行動にいたるまでの不安感の元となるものを追求できるというメリットがあります。また、入院することで規則正しい生活が送れるということもあり、規則正しく、落ち着いた生活を送れるようになります。
カウンセリングと薬物療法を並行して行えるというメリットもあり、その状況を病院側も把握できるので、治療する側も患者さんも安心して治療に集中できるということになります。
家族との関係性
患者さんの感情に振り回されている家族の方にも入院治療は大きなメリットがあります。患者さんに振り回され、くたくたになった心を休ませることができる上、家族と患者さんの関係性が悪くなってきてしまうこともありますので、その際に入院してもらうと家族とのいい距離感がつかめ、双方にとってメリットがあります。
一度の入院では、良くならないという人もいらっしゃいます。何度も繰り返すという方もいます。退院の時期は、主治医と話し合いの上決まりますが、基本的には、患者さんの意思が尊重されるので、入院したら、治るまで退院できないということはありませんので、不安に思わないで、入院治療に望んでほしいと思います。
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