境界性人格障害と結婚式
入籍しただけで結婚式をあげない夫婦もいますが、女性にとってウェディングドレスを着て親族や友人に囲まれる結婚式は憧れです。
その気持ちは「境界性人格障害」の女性でも同じでしょう。
むしろ、幸せであることをアピールするための願望は強いかもしれません。
結婚式への願望と不安
「境界性人格障害」の彼女と結婚することを決めた男性は、結婚式を挙げるか挙げないかで悩むことになります。
入籍するだけならば、成人していれば二人で役所に届け出すれば済みます。
式を挙げるとなれば家族への紹介、親族、友人への連絡、会場と衣装など細々とした手続きや算段をしていかなければなりません。
対人関係を有効に保つことが難しい彼女が、この煩雑な事柄についていけるとは考えられません。
それ以前に男性側の家族、親族の大反対を受ける可能性が高いでしょう。
障害を差別するつもりはなくても、息子が苦労するだろうこと、女性は家族として付き合うには難しいだろうこと、そして、子供が出来た場合子育てができるか、精神障害が遺伝するのではないかと考えれば、反対することも理解できます。
経済的に自立している男性であっても、親や友人などの援助や後押しは欠かせません。
結婚式を挙げることで、この女性が自分の妻ですといえる自信があるかどうかで葛藤するでしょう。
女性の念願を叶えてあげたいが、世間一般的考え方が通用しない彼女は理解できるかと、結婚式の難しさに悩むのは男性です。
小規模な結婚式を
人との距離感や付きあい方がうまく出来ない女性には、派手な結婚式ではなく見守ってくれる人達だけの式にしたら良いでしょう。
反対する家族や知らない親族は呼びません。
結婚式の段取りは、男性が根気よく彼女に説明していきましょう。
彼女の姿が可愛くて綺麗だと褒めましょう。
突然の怒りで進行が妨げられないように、式の日取りは主治医と相談して薬や体調の変化に気をつけましょう。
それでも、発作的行動を取るような出来事が無いとは限りません。
結婚式の参列者は、彼女の病気に理解があって、彼女の「好き」「嫌い」が分かっている人にお願しましょう。
結婚することと、結婚式を挙げることは別ものです。
症状が頻繁に起こるような時に、結婚式を挙げて友人達に迷惑を掛けることは避けましょう。
わがままからの結婚や結婚式は、二人が社会から、友人達から、完全に孤立することになりかねません。
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