境界性人格障害の結婚生活
「境界性人格障害」であると診断された人でも、症状はそれぞれ異なります。
気分の急激な変化、怒りの度合い、依存性、自傷行為や自殺未遂、白黒しかない判断基準など人によって許容範囲に違いがあります。
結婚は依存度が高まり、相手を振り回して破滅的結末を迎える場合が多いと言われます。
結婚相手に理想の母親を求める
「境界性人格障害」は幼少期の母親との関係が問題となって発症する場合が多く、常に誰かに依存しその対象を求めています。
「境界性人格障害」である妻の愛は夫に依存し、自分の思い通りになる夫、共感しすべてを受け入れる関係を望みます。
少しの事で激高し、泣き叫び、目の前でリストカットや自殺をほのめかして、夫のすべてを自分につなぎとめようとします。
妻の病気も理解したうえで結婚しますが、付きあうのと結婚は違います。
社会生活をしていかなければなりませんし、経済的に自立しなければなりません。
彼女は、赤ちゃんが全力で母の愛情を独り占めしている状態と同じです。
幼児期に必要だった愛情を独り占めにして、自分を守ってくれる母親像を追い掛けているのでしょう。
少しでも離れると泣いてしまう赤ちゃんのようなのです。
その心のまま結婚生活をするには、かなりの覚悟と忍耐を強いられることになります。
精神的限界と離婚
夫にとって、結婚は逃げ場のない檻の中に入り込んだ感じかもしれません。
会社に行って仕事をしなければ経済的に自立できません。
仕事中で妻からのメールや電話に出られない時など、帰宅すると激高して罵ります。
なだめすかすと普段に戻りますが、依存度がどんどん強くなり、仕事に行くことも出来なくなってきます。
目の前でリストカットしたり、「私を置いていくなら死んでやる」などの日々に、夫の精神も危うくなってきます。
夫を巻き込み壊れるように結婚は破たんしていきます。
離婚の話も冷静に出来ないので、弁護士などを立てて協議離婚となることが多いのです。
出産と親権
落ち着いている時の妻は家事も出来て、かわいい奥さんでいてくれるので、夫も和むことがありますが、いつ爆発するかと常に不安や心配を抱えます。
「境界性人格障害」は遺伝的要因が強いと言われますから、子供を望まない夫婦も多くいます。
子育てが出来るのか、育児放棄、虐待、ネグレストなどを起こしやしないかと心配になるのです。
夫婦で協力して子育てしていっても、精神的限界を迎え離婚の話になったら、子供はどうするかとなります。
妻が「境界性人格障害」の場合は、子供の親権は「父親」になります。
精神障害のある母親に、子育てを任せることは危険であると判断されるのです。
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