境界性人格障害とパートナーへの束縛
恋人がコロコロ変わり、パートナーとの関係が長続きしないのも境界性人格障害の特徴にあります。
恋愛しても自分に自信が持てないことで、見捨てられることを異常に恐れ、不安を抱えています。
関係が深くなるとパートナーへの依存は強くなり、気分にムラが出てきて不安定な精神状態になっていきます。
関係が深まるからなおのこと見捨てられるのが怖くなり、パートナーと離れるのを恐怖に感じるようになります。
自分の視界にいないと不安になる!
恋愛関係が深まっていくと、パートナーの興味のすべてが自分に向いている事を確認したくなり、境界性人格障害である自分を見捨てないことを確かめたくなります。
「私を好き?」「ずっと一緒にいるよね?」「居なくならないよね?」というような問いかけへの肯定する言葉を望み、「本当は別れたいんでしょう?」「いなければいいと思っているんだよね?」など、自分の存在をどう思っているかの問いかけを何回も繰り返すので、パートナーもうんざりしてきます。
パートナーをつなぎ止めておきたい思いから、一時も離れることが出来ずに、仕事や学校に行っている姿が見えない間も、今何をしているか確認したくなります。
仕事中であっても頻繁にメールや電話をかけて、パートナーの動向を探ります。
迷惑を掛けるつもりは全く無く、ただ単純に自分が知らない部分があることが嫌なのです。
自分の欲求を満たす為に、パートナーを束縛していきます。
相手を束縛すれば離れていくジレンマ
境界性人格障害の自分をより理解してほしくて、いつも一緒に居てほしくて、見捨てられることだけは嫌だから、不安が強くなり、パートナーの何もかもが知りたくなります。
自分だけを向いていてほしいので、束縛はより強くなります。
人は、束縛されて自由に好きなことをする時間がないと、いくら好きな人でも息苦しい気持ちを抱くようになり、その場から解放されたいと思うようになります。
境界性人格障害の恋人の束縛が強くなれば、そのパートナーは耐えられなくなり去ってしまいます。
パートナーが居なくなったのは、自分の束縛が原因と思っていないので、次の相手に見捨てられ不安の解消を願って、束縛はより強くなります。
病気を理解してくれるパートナーに出会ったら、束縛よりも自分の状態を理解してもらい、一緒に病気に向き合うことと、感情のコントロールが出来るように学んでいくことが大切です。
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