境界性人格障害と就職活動
「境界性人格障害」の人は、感情のコントロールがうまく出来ない為に良好な人間関係が築けません。
その為に、就職しても些細なことでトラブルを起こし長続きせず、転職を繰り返すのです。
転職しても病状が回復するわけでは無いので、同じことの繰り返しやる気を失っていきます。
「境界性人格障害」を告げるか、隠すか?
就職活動する場は、主に「ハローワーク」で紹介してもらうか、求人誌で探す方法が一般的です。
症状も出ておらず、ハローワークで紹介してもらっても、今までの短期間での転職を指摘され、理由を聞かれます。
この時に「境界性人格障害」の話をして良いのか、隠す方が就職しやすいと考えるのか迷います。
それは、どの求人に対しても言えることです。
隠して入社し症状が出たら、履歴書にウソがある事で即解雇となるでしょうし、正直に症状を話せばほぼ就職は困難になります。
障害者枠での就職を希望する方法が良いと思われますが、それには「精神障害者」手帳の交付で証明しなければなりません。
「障害者」の違いを知ろう!
一口に「障害者」と言っても、身体障害者、内部障害者と精神障害者は全く受け入れ先の対応が異なります。
身体障害者は持ち通り、手足など身体の一部に障害があるので、外から認識されやすく会社の対応も取りやすいことから、障害者枠での求人で、車いす使用であっても仕事は見つかりやすいのです。
内部障害者とは、心臓機能障害、心臓機能障害、呼吸器機能障害、排泄機能障害など体内の障害なので外部からはわかりません。
障害者の体調管理に合わせた(通院日を休日など)勤務体制づくりをするだけで、普通の社員と変わらない仕事に従事できます。
これらの障害に比べて、精神障害はわかりにくく理解されにくい特徴があります。
症状がそれぞれ異なる精神障害者には、同じ対応が通用しないことから厄介な問題として敬遠されやすいのです。
「障害者就労支援」を利用しよう!
厚生労働省では、精神障害者の就労支援事業を展開していますが、精神障害者を受け入れる会社は全国でも少ないのが現状です。
現在、精神障害者を対象に「高齢・精神障害者就労支援センター」「就労移行支援事業センター」「精神障害者 求職者雇用支援ジョブ」など精神障害者の職業訓練と就職支援、就職後サポートなど一貫した流れで、仕事を紹介する事業所があります。
インターネットで探すことも出来ますから、ハローワークや通常の求人誌にこだわらずに検討してみてはいかがでしょうか。
自立しようと前向きに行動することは、治療にもつながります。
支援施設や職業訓練も視野に入れて、ゆっくりと探していきましょう。
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