境界性人格障害の被害者の特徴
「境界性人格障害」の人は、誰でも依存して攻撃するわけではありません。
「境界性人格障害」の問題は、幼少期の愛情や自分に向けられる感心の無さから、引き起こされる愛情に対する飢餓感によるものです。
ですから、誰でも良いのではなく優しく思いやりのある人が、被害者になりやすい傾向があります。
「思いやり」からの共依存
他人の痛みや苦しみが気にかかり、何とかしてあげたいと思うような心優しい思いやりのある人は、例え相手が「境界性人格障害」であっても、力になれるのではないかと相談に乗ります。
相談に乗ってもある程度の距離を保つことが出来れば、巻き込まれることも無いのですが、相談者事態も何らかの苦しい経験や問題を抱えていると、お互いが共振しあって、冷静に見極めることが出来なくなり、感情の渦に巻き込まれていきます。
一度、共依存の形になると状況判断が出来なくなって、お互いに心身共に疲れ果てて、心に傷を残すことになります。
被害者の特徴と安易な関わり!
困っている人をそのままにしておけない、他の人が喜ぶのを見るのが好きなど、他人に分け隔てなく接しようとする人は、「境界性人格障害」の人を何とかしてあげたいと考えます。
相談や頼まれごとを断ることが出来ない人、自分は自分、人は人と割り切ることが苦手な人は被害に遭いやすいと言われます。
その場限りの対応や安易な関わり方は、その人も自分も不幸な結果になってしまうので、よく考えて接していきましょう。
一定の距離を開けること、二人きりにならないなどの対策も必要です。
相談に乗った人はすべてを失いますが、「境界性人格障害」の人は何も失いません。
次に依存できる人を探しているのです。
被害者が失うモノ
彼女の為、彼女を助けたいと思っての関わりは恋人になった時点で、依存は強くなり症状も悪化していきます。
昼夜を問わず連絡を取りたがり、連絡が取れなかったりすると「見捨てられた」と思いこみ、激しく怒ったり、自傷したり、誰彼構わず喚き散らします。
その行動に疲弊して自分の思考も狂いだしてきます。
彼女との関係を断ち切れないと、彼女から「いらない人」のレッテルを張られ攻撃は強くなり、心身共に病んでいきます。
被害者は、仕事、地位、お金、心身の健康、家族、友人、帰るべき場所、すべてを失います。
そして、立ち直る為に自らが精神科に通院することになってしまいます。
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