境界性人格障害の対人操作

境界性人格障害の対人操作

境界性人格障害の対人操作

対人操作とは境界性人格障害の人によく見られる行動の特徴で、言動によって他人の感情や考え、行動を好きな様に動かしてしまう事を言います。

 

どの様な場面でどの様に行うかを紹介します。

 

境界性人格障害の人が行う対人操作

境界性人格障害の人が行う対人操作は「見捨てられ不安」や「理想化と脱価値化」(他人に対して「理想的な人」であるか、「無価値な人」であるかの二極思考)が組み合わさって発揮される無意識な物であり、自分の身を守る為に必死になる為に行われる物です。

 

対人操作の仕方として、始めは相談や内緒話をターゲットにした人に行います。「まだ誰にも言っていない話なのだけれど」と言うと、普通の人はその話を断る事に罪悪感を抱く為、話を聞く体勢になります。境界性人格障害の人はその様に話を始めると、人は食い付いてくるという事をよく知っています。

 

そして「自分の話を聞くのだから、自分には必ず協力する必要がある」という勝手な思いを抱えています。そして事情をよく知らないターゲットに自分にはまったく非が無いのに誰かに攻撃されている様な話をしてきます。

 

その話の中には嘘が多く含まれ、また自分が起こした問題点には一切触れません。話をして行く内に辻褄が合わない部分も出てきますが、自分の想像した嘘を混ぜて誤魔化して話している為、ターゲットは話を信じ込み、境界性人格障害の人が嫌いな人に対して悪い印象を抱いてしまいます。この様にして対人操作を行い、対人関係に問題を起こします。

 

また、自分にとって利用価値があると感じた人や自分が上に立てる人を見つけるとターゲットにして「いつでも相談に乗るから」「あなたの事を信じているから」「自分はあなたの味方だから」と言い寄り、自分の取り巻きにする事もあります。

 

しかし取り巻きになった人は異常性に気付くか、境界性人格障害の人から嫌われる事によって去っていく為、取り巻きになる人は頻繁に入れ替わります。その為に、いつの間にか職場や学校の教室で自分の味方になってくれる人が居なくなる事もあります。

 

自分が否定されるような事を言われると、激しく怒り出すか、憂うつになってしまう為、対人操作はよく行われます。自分の話ばかりをしている事を咎めると「自分はそんなつもりは無かった」「思い込みで人を傷付けるあなたの方がひどい」と注意した人を攻め立てます。そして自分の取り巻きに「あの人は悪い人だ」と訴えかけ、その人を攻撃する様に命令します。

 

この様な事を行う為、対人関係はおかしくなり、職場や学校の教室の雰囲気を悪くしてしまいます。

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