境界性人格障害とひきこもり

境界性人格障害とひきこもり

境界性人格障害とひきこもり

境界性人格障害には「引きこもり型」と呼ばれるタイプがあります。何故ひきこもってしまうのでしょうか。

 

境界性人格障害の人のひきこもり

境界性人格障害には「自暴自棄型」「依存強化型」「自己愛型」「攻撃型」「快楽型」「引きこもり型」と大きく別けて6つのタイプがあります。

 

その中でも「引きこもり型」は、「見捨てられ不安」が強く出るタイプであり、見捨てられる事を恐れて、ひきこもりになる事により安心感
を得ます。

 

一人きりになってしまえば、それ以上は誰からも見捨てられる事はありません。複数の人間の中に居て見捨てられたり、裏切られたりする事で苦痛を感じる位なら孤独で居た方が良いと考えるタイプです。その為、他のタイプと比べると他人へ攻撃的な言動を行う事はありません。

 

自分の部屋に閉じ篭って居れば、多少不便ではありますが、親と顔を合わせなくても良くなる為、「見捨てられ不安」の苦痛を感じずに済む事が出来ます。それ程に「見捨てられ不安」に対して大きな苦痛を感じているとも言えます。

 

一人暮らしの場合でも近所の人と顔を合わせる事を避ける為、関わりを持たなければ裏切られて傷付けられる事もありません。その為、買い物等の行動は人が寝静まった深夜に行います。

 

コンビニエンスストア等の店員は赤の他人の為、何とも思っていません。

 

社会に出て職場で仕事をしている人でも、人間関係の問題で見捨てられたり裏切られたりする場面に直面しそうになると、自ら身を引きます。

 

その事によって見捨てられる事や、裏切られる事で心を傷付ける事が無くなります。勿論その状態では職場での人間関係に問題が出て来てしまい、退職しなければいけない状況になってしまう場合もありますが、それよりも顔を知っている誰かに見捨てられる事を極度に恐れます。

 

解決するには、やはり精神科を受診し、カウンセリングと投薬治療を行う事ですが、本人が拒否する様であれば、親もしくは親族が説得して受診させる様にする必要があります。

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