境界性人格障害とロールシャッハテスト
ロールシャッハテストとは、紙にインクを垂らしてシミを左右対称になるように作り、そのシミをテストを受ける被験者に見せます。
被験者はそのシミが質問欄の中から選択をしながら進めていく心理テストの1つです。
境界性人格障害の人がロールシャッハテストを受けるとどのような態度を示すのかでしょうか。
ロールシャッハテストから見る境界性人格障害
ロールシャッハテストから見る境界性人格障害の位置は障害ではなく「構造」なのだそうです。
構造ということは、個という存在を作る段階で「好き」「嫌い」「外にでるのが嫌」「社会のルールに従いたくない」という行動が組み込まれているということなのでしょうか。
境界性人格障害の人でも特徴により実験に積極的と回避的なタイプに大まかに2つに分かれるということが分かっています。
積極的なタイプと回避的なタイプ
ロールシャッハテストに積極的た態度を取るタイプは
- 好き嫌いがはっきりしている
- 自分の嫌なところを治したい
- 恐怖障害気味
- 対人コミュニケーションか苦手な人
- うつ気味
心のどこかで自分を変えたい、この状況を打破したいと思っている現れが無意識にでていると考えられます。
テストと治療で積極的なタイプの人は結婚、就職と新しい生活を見つけて症状が緩和または消失した結果となりました。
その反面、社会に恐怖や不安、うつ気味のタイプは家族のしがらみと発作的に起こる引きこもりなどで、治療を断念せざる得ない結果がでています。
では、逆に回避的なタイプを見てましょう。
- 人混みやちょっとした環境の変化が苦手
神経質、プライドというより「自分が正しく、他人が悪い」のタイプが多いそうで、本当の自分を見たくない・受け入れたくない気持ちが態度に出ていると言われています。
回避的なタイプは防衛本能が強く、自分が一体どういう存在なのかが分からず心はいつも空虚感に支配されている傾向がはっきり出ているということです。
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