50代の境界性人格障害の特徴
50代になると、夫(もしくは妻)は職場でそれなりに高い役職に就いており、仕事が忙しい時期になっています。また子供は進学や就職で親元を離れて暮らしている場合が多いです。
50代の境界性人格障害の人にはどの様な特徴があるでしょうか。
境界性人格障害の特徴:50代
50代になっても心の根底には「見捨てられ不安」が根付いています。また女性は閉経が起こる年代であり、女性ホルモンの一つであるエストロゲンを十分に分泌する事が出来ず、それによってセロトニンの分泌量も減り、精神障害を起こす可能性があります。その為に更年期障害を起こしやすい状態になりますが、境界性人格障害でもあると、非常にやっかいな状態になります。
子供が離れて住んでいる場合は、自分の気の趣くままに携帯電話へ電話をしてきます。事情があって電話に出られない場合でも、何度も何度も電話を繰り返す為、着信履歴が数十件になっている事があります。ようやく電話に出られる状態になって会話をしようとしても、今まで電話に出なかった怒りに満ち溢れていて、罵声を浴びせてくる事が多いです。
また夫(または妻)が仕事で帰ってくる時間が遅くなるだけでも激昂します。自分は家族から見捨てられるのではないか、という不安で満ち溢れていると言えます。
優しく接したとしても、電話攻撃等の行為がエスカレートしたり、家族の行動に対して制限を設けて縛りつけようとします。
気分が落ち着いている時は普通に会話をする事が出来ますが、何かがきっかけになると急に怒り出します。それでも見捨てないで欲しいという思いが強く、巻き込まれた家族は疲弊してしまいます。
大切な事は精神科を受診する事ですが、今まで精神科を受診した事が無い人の場合は「自分は病気ではない、何もおかしくはない」と反抗し始める年代です。その為、現在の異常性について話して説得し、本人に症状を改善する為に精神科へ行く事を納得させる必要があります。本人が自覚しないと改善する事は難しいからです。
骨が折れる事ではありますが、今後起こる介護問題についても考えなければいけない為、早めに対処する必要があります。
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