30代の境界性人格障害の特徴
30代になると、境界性人格障害の症状が少し軽減してくる事が多いです。特に30代後半になると女性ホルモンの分泌量の変動が少なくなり、精神の不安定さが少し改善します。
30代の境界性人格障害の人にはどの様な特徴があるでしょうか。
境界性人格障害の特徴:30代
30代になっても心の中には「見捨てられ不安」を抱えたままの状態です。
周囲の人は結婚し、出産をして、子育てに集中している為、恋人が居ない場合は非常に孤独感を感じます。虚無感もあり、自分はどうして行くべきか分からず、将来の自分像を想像する事も難しい状態です。
20代の頃から自主的に精神科でカウンセリングや投薬治療を行っている場合は、突然ヒステリックになって周囲の人に対して暴力を振るう事は少なくなっている場合が多く、また恋人が居る場合は恋愛関係もなんとか上手く行っている場合があります。
それでも孤独感は拭えず、恋人に強く依存をします。しかし20代の頃のように夜中に電話で呼び出しをしたり、メールや電話、LINEでメッセージを何度も送る事は少なくなっているでしょう。
仕事も特に問題を起こさずに続けて行ける様な状態になっている可能性が高いです。しかし、自分の思い通りに仕事が進まない場合や予期しない事態が起こるとパニックになってしまったり、社内での人間関係が上手く構築出来ない場合もあります。しかし適切な治療を受け続けていれば、突然パニックを起こしたり、嫌いな人間に対して急に暴力を振るう事は少なくなっているでしょう。
恋人と上手く関係が築けている場合、結婚をする事もあるでしょう。その後妊娠、出産をすると、自分に依存しなければ生きていけない幼児が産まれます。子供とどう接していくか、どう育てて行くかによって境界性人格障害の症状が改善する場合もあれば悪化する場合もあります。
また育て方によってはその子供も境界性人格障害になってしまう可能性もあります。それを防ぐ為には夫(または妻)と親族や周囲の人間の理解と協力が必要となります。
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