ボーダーの彼氏
プロフィール: Nさん、40代女性、フリーター
一年半お付き合いした彼が境界性人格障害でした。
最初の印象は礼儀正しい好青年という感じでした。
お付き合いを進めるうちに「何かがおかしい」と違和感を感じるようになりました。
とにかく人を疑うのです。
自分以外の人間は敵だ、と言ってました。信頼できる人は誰もいない、と。
職場でも煙たがられてるそうです。それを自虐的に話します。
父や兄弟が亡くなって自分がひとりぼっちだ、ともよく言ってました。
友人もいないようでした。
車に乗っていたときなど最初は普通に会話しとても楽しかったのに
私が道をちょっと間違えて言ってしまった時など烈火のごとく怒り出すのです。
お店の対応が悪かった、と理不尽な事を言い出した時もあったので私がなだめたらそれに火種が付いて
帰り道車の中で一時間以上も声が枯れるまで怒鳴り続けられた事もありました。
怒られて高速道路でハンドルを大きく揺らされた時もありました。
どれも些細な出来事で何故こんなに怒るのか理解不可能でした。
何度も何度も彼の行動や言動に振り回され
怒られないように言葉を選んで話したり、いつもびくびくしてました。
何度も別れ話をしましたがいつも「自殺」をほのめかします。
それでも駄目なら「誰かを傷つけてやる」と脅します。
病院には行っておらず指摘しても治す気もなさそうでした。
自分の機嫌がいいときはとても優しかったので私としても「病気なのだから」と言い聞かせ
少しだけでも近づけるようにと図書館へ行って本を借りたりしました。
そこで学んだのは結局本人自身が気付いて治そうと努力しなければ治らないのではないのか…と言う事です。
周りがどれだけ愛情を注いでも本人がそっぽを向いてしまったらそれでお終い。
私はお付き合いしている間自分にできる事は全てやったつもりです。
それでも彼を理解する事ができませんでした。
お別れした時もなかなか別れてもらえず大変な思いをしましたが彼自身が自分の問題に気付いてくれない限り
今後も同じことを繰り返すのではないか…と思います。
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