境界性人格障害の見捨てられ不安と恋愛の関係
境界性人格障害の見捨てられ不安と恋愛
境界性人格障害を持っている人というのは、強い見捨てられ不安を持っていると言われています。その原因は幼少期の子供と親との関係にあり、親が(特に母親)から、十分な愛情を注がれずに育った場合、もしくは、愛情過多という環境で育ったことで起こるされています。
そのため、恋愛関係においても強い見捨てられ不安から、恋愛に依存してしまうこともあります。見捨てられてしまうという不安を抱えての恋愛にどのような支障が出るのかというと、相手の人に依存するあまり、相手との関係を絶たない、絶てないように、財産や体、心を全てを使い、貢ぐのです。その結果、捨てられてしまえば、その人に何が残るのかといえば、何も残らないのではないでしょうか。
恋愛は、押したり引いたりの駆け引きが大切であるとされています。それにも関わらず、境界性人格障害の人は、押し続けてしまっているのです。これでは、相手の人が疲れてしまうのも無理ないと思います。
さらに、この不安感があると、些細な相手の反応に対して、「見捨てられた。終わりだ。」と解釈してしまうこともあり、執拗にメールをしたり、電話をしたり、家に押しかけてきて、見捨てられてないかを確認するということをします。
結婚すれば、見捨てられ不安はなくなる?
上記の理由からすれば、結婚してしまえば、見捨てられる不安をなくせるのではないかと考えたくなるのですが、そんな甘いものではありません。結婚したら、さらに加速することもあるかもしれません。会社の用事で帰りが遅くなった→浮気しているのような発想します。
ですので、最初は、それが可愛いと思えることもあるのでしょうが、結婚生活を送っているうちに段々疲れてきます。家に帰っても、仕事場でもリラックスできないのですから。その結果、離婚を決断してしまう夫婦も少なくないでしょう。
とはいえ、境界性人格障害の人が恋愛・結婚をしてはいけないわけではありませんし、絶対にうまういかないというわけではありません。この病気と上手に向き合いながら、治療を進めていくことが、恋愛・結婚を長続きさせるコツだと思います。
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