境界性人格障害とストレスの関係
私達の日常生活には、ストレスを抱える問題が多くあります。
人間関係、仕事、社会人としての立場や役割、通勤通学の混雑、雑音などや、「こうあらねばならない」など価値観の押し売り、上手く生活するには避けられないストレスが溢れています。
境界性人格障害の人は、自分の位置づけや感情のコントロールが上手に出来ないので、ストレスを排除することが出来ず、とても弱くなります。
境界性人格障害の人がストレスを感じると?
私達もストレスが溜まってイライラすることはあります。
愚痴をこぼすことで発散したり、カラオケで大声出して歌ったり、スポーツで汗を流したり、ペットと遊んで癒しを求めたり、ストレスを上手く消化して生活しています。
境界性人格障害の人は、「ストレスを感じる」ということがはっきり理解出来ているかは微妙ですが、ここまでは我慢できるという「ストレス耐性」が、とても低いので怒りに直結してしまいます。
人間関係や些細な言動から、我慢するとかちょっと様子を見るというほどほどがわからない為に、受けたストレスのはけ口は、即破壊行動になってしまいます。
暴言、暴力、暴れる、壊す、これらの行動は、怒りの向ける先が決まっているとターゲットになる個人へと向かいます。
しばらくすると、落ち着いて何も無かったように静かになりますが、この時にはストレスがなくなっている状態です。
しかし、同じようなストレスを感じると破壊行動から、物や人への依存が強くなり、衝動買い、アルコール依存、薬物依存へと進行し、自分を破壊する行動(自傷行為、自殺未遂など)へと進んでいくこともあります。
境界性人格障害「共感」と「ストレス耐性」
境界性人格障害の人は、自分に共感してくれているかいないかで、その人の信用性を図ります。
人との付き合いの中で、この「共感」はとても重要であって、共感していないと感じると体の芯から激しい怒りの情動が沸き起こります。
「共感」は自分の感じ方で決められ、相手が共感していると言っても自分が納得できないと攻撃します。
心身への「ストレスを回避する」というよりも、「共感しない人は排除する」という方法が、境界性人格障害の人の対処の方法の方法になります。
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