境界性人格障害と精神分析

境界性人格障害と精神分析

境界性人格障害と精神分析

「境界性人格障害」の人は、突然の怒りや衝動的な行動を起こして周りの人を巻き込み、対人関係を上手く築くことが出来なくなります。

 

しかし、一旦治まると穏やかで普通の人と変わらない為に、理解しがたい人として付きあいにくい人間関係になってしまします。

 

「好き」「嫌い」の二極性

「神経症」と「統合失調症」の境界の症状で有る為に「ボーダー」と呼ばれる「境界性人格障害」患者について、ほとんどの人が小さい頃は良い子だった、聞き分けの良い子、しっかり者で勉強もよくできたと言います。

 

それは親側、大人側の印象であり、本当は良い子にしていれば親が喜ぶ、頑張っているとお母さんが褒めてくれる、成績が良くなるように頑張ったなど、子供なりの思いが有ったのかもしれません。

 

しかし、この中に自分は存在せず、親や周りの大人の考えに合わせていたことが大きな要因とされています。

 

思春期に成長過程で必要な感情が欠落してしまうと、自分で物事を決定出来ず、親が決定する良いか悪いか、好きか嫌いか自分にプラスかマイナスかの二極化しか存在しなくなります。

 

二極しか選択できないので、ちょっとしたことで激怒したり、自虐行為、自己破滅行動を突発的に起こすのです。

 

「精神科」の医者と「精神分析医」

感情のコントロールがうまく出来ずに、対人関係に問題を起こすようならば、精神科に通院し医者の指示に従っての治療が必要になります。

 

ある程度は投薬によって精神的な安定を図ることが出来ますが、幼少期からの問題が原因である症状の場合は、専門医によるカウンセリングが自己を見つめなおすのに有効になります。

 

欧米諸国には精神分析の専門医がいますが、日本では精神分析としての業種はありません。

 

医者や心理士が訓練して認定資格を所持しているのが現状です。

 

「精神分析的精神療法」で優れた医者や心理士がいますから、知識や経験のある精神科医に受診し、カウンセリングを受けることで、怒りへの心の幅が生まれ自分がどんな状態かを客観的に見ることが出来るようになります。

 

言葉で話すことは心を表に出すことでもあり、辛く苦しい過去を掘りだす作業でもあります。

 

「境界性人格障害」は、決して治らない病気ではありません。

 

今までのバランスの悪い不安定な自分を、本来あるべき自分に正して、寛解に向けて治していきましょう。

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