境界性人格障害 対人関係療法

境界性人格障害の対人関係療法

境界性人格障害の対人関係療法

境界性人格障害では広く行われる対人関係療法という治療法ですが、これは、本人にとって重要な人との関係に焦点をあて、対人関係の改善をしていくという精神療法です。対人関係療法は、アメリカでうつ病の治療方法として利用されていました。その後研究が進んでいき、様々な心の病に適応されるようになってきました。

 

境界性人格障害の対人関係

境界性人格障害にひとは、対人関係に問題を起こすことが多くなります。その場合、対人関係療法ではなぜ、このような問題がおこるのかということを明確にしていくことができます。

 

例えば

  • 相手に見捨てられることを恐れるあまり、その感情に押しつぶされ、自分は価値のない人間と思い込み、自傷行為を行う。
  • 相手に見捨てられる不安から、相手に執着しすぎ、1日に何回もメールや電話をしてしまう。

これらの問題をしっかりと把握し、これらの問題を繰り返させないようにしていく、そして、工夫をし、どうしたらこの問題を引き起こさなくて住むのかを考えていきます。対人関係療法では、患者さん本人だけでなく、家族や重要な人物も交えながら行われることも少なくありません。一人で治すのではなく、周りの人の力もかりながら、このような状況になったときの対応の仕方を学んでいきます。

 

境界性人格障害の対人関係

 

境界性人格障害の人はいつも不安を抱えながら生きているので、治療には時間がかかりますが、根気よく治療を続けていくことで、必ずよくなっていきます。辛いのは本人だけではなく、周りの人も同じだと思います。ですので、周りの人も患者さんを理解し、積極的に治療に参加してあげることで患者さん自身も安心して治療を進めていくことができます。

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