境界性人格障害の予後

境界性人格障害の予後

境界性人格障害の予後

境界性人格障害の患者は、10代に始まり20代の女性が一番患者が多く症状も重くなります。

 

その後30代半ば以降改善がみられるようになり、以後も回復傾向が続きます。

 

境界性人格障害の治療は長期的な流れの中で、診断基準を満たさないまでに回復していきます。

 

自傷行為や薬物依存など衝動的行動でトラブルを起こしていた人でも、一度立ち直ると意外とスムーズに回復すると言われます。

 

合併症状の多い境界性人格障害の予後

境界性人格障害には他の精神疾患を合併している場合も多く、その合併疾患によっては境界性人格障害の治療を遅らせるものもあります。

 

治療方法によって回復に差が出る為、長期を見据えて治療に取り組んでいくことが大切です。

 

回復を妨げるもの

アルコール依存、薬物依存、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ病、パニック障害

 

回復を早めるもの

治したいという積極的な治療の受け入れ、ストレスを受ける人間関係を絶つ、寄り添い支える人との繋がり

 

患者本人の治したい気持ちと、治療に携わる医療スタッフの連携、見守り寄り添う家族やパートナーの存在で、数年の月日をかけて回復します。

 

その予後は、辛い過去から抜け出した経験が魅力となって、穏やかな生活を送るようになります。

 

回復後の予後は良好である

境界性人格障害で入院治療した経験は大きな強さとなって、心に大きな影響を残します。

 

全く怒りや感情の揺れがなくなるわけではありませんが、自分の精神状態や怒りの度合いが理解出来るようになります。

 

また、普通に治療していなくても年齢の経過で回復することも多い境界性人格障害ですから、不安定な時期を乗り越えると、人間関係にも新たな感情を生みだして、パートナーとの良好な関係を築けるようになっていきます。

 

回復することは、自分の状態を冷静に認めることから始まります。

 

予後も冷静さを忘れずに、辛さや苦しみから助けてほしい時は助けてと言えること、助けを求めても良いのだと知ることが、自己を認めることであり、それを知ることが喜びに変わっていくのです。

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