境界性人格障害と診断された友人との付き合いについて

境界性人格障害と診断された友人との付き合いについて

境界性人格障害と診断された友人との付き合いについて

プロフィール: ユリさん、34歳女性、看護師

 

最近、高校から付き合いのある友人が境界性人格障害と診断されました。高校の時から情緒不安定で気分の浮き沈みも激しかったのですが、私も友人も友人の家族もそれをひとつの個性と感じて付き合っていました。

 

彼女は頭がよく、弁も立ち、綺麗な顔立ちで一部の生徒からは憧れられる存在でもありました。その為、当時から異性のトラブルが絶えず、何かあると昼夜を問わず私や周りに連絡し、泣きじゃくったり、長々と自分の話をしたり、相手の状況を冷静に考えられない衝動的な面が目立ちました。それが原因で何人かの友人は彼女と距離を置くようになりました。

 

社会人になっても相変わらずその傾向はありましたが、冷静な時は「あの時はどうかしてたよね、ごめんね。」等と謝ってくれますし、逆に私の悩みを聴いてくれる事もありました。ただやはり、事務員として運送会社に就職してからも、特に人間関係での悩みは尽きなかった様で、良く電話やメールが来る時期も度々ありました。私も忙しく、余裕のない時ははっきりそう伝え、後日話を聴く様にしていました。

 

ある日、結婚を考えていた彼と友人が破局してしまいました。彼女はパニックに陥り、大量に鎮痛剤を飲んで手首を切りました。朦朧とした状態で私や知人にメールを送っていた様で、それをきっかけに精神科に掛かる様になりました。そこでカウンセリング等を受け、境界性人格障害と診断されました。今は安定剤を服用しながら派遣社員として働き、実家から通院を続けています。

 

相変わらず気分の浮き沈みはある様ですが、友人や家族は診断がついた事でホッとした様です。友人も不安が強い時は頓服の安定剤を内服して対応したり、ノートに気持ちを吐き出す等の対応を試みています。それでも不安定になると変わらず昼夜問わず連絡が来たりしますが、こちらの状況を伝えると友人も理解をしてくれるので、関係は良好です。

 

ただ、友人を観察していると、自分の言う事に理解を示そうとしたり、振り回されやすいタイプの男性や友人に依存し、言葉巧みに巻き込む事を繰り返しているので、境界性人格障害の人に対しては、確固とした態度で臨む事も必要かと感じます。そうでないと、自分自身が消耗してしまうので、辛い時ははっきり理由を説明し、距離を置くようにするのもひとつの対応方法ではないかと思います。

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