境界性人格障害 解離性同一性障害 違い

境界性人格障害と解離性同一性障害

境界性人格障害と解離性同一性障害

解離性同一性障害とは

解離性障害の一つであり、昔は、多重人格とよばれていました。解離性障害は、患者さんが辛い経験をしているとき、そのことを自分のことでないと感じたり、解離性健忘のようにその時期の記憶などを切り離して、それを思い出せないようにしてしまうというような障害ですが、解離性同一性障害は、その中でももっとも重いとされ、切り離した記憶などが成長し、別人格となり現れるものです。

 

この症状は、様々な人格がいて、子供の頃の人格も持っている場合もあり、子供に突然戻ってしまうこともあります。他の人格が現れているとき、他の人格の記憶はなく、メインとなる人格は、他の人格の存在を知らないことも多いのです。

 

解離性同一性障害と境界性人格障害

境界性人格障害の人は、突然人が変わったような振る舞いをしたり、行動が極端であったりなどの症状があり、この症状は、良い人・悪い人を両極端に分けてしまいます。良い人であった相手が突然悪い人に見えることで、攻撃的になり、対応がかわることから、解離性障害との識別が難しくなっています。

 

ですが、解離性人格障害の場合、相手の反応を読み、敏感に心を読むことができるので、境界性人格障害のと診断し、解離性障害を見落としていると、医師のため息一つでも見捨てられたと勘違いし、絶望し、心を閉ざしてしまうことがあるのです。

 

このため、解離性障害の診断が極めて重要になるのですが、人格が顕著に入れ替わらない場合もあり、気づかれないことも少なくないのです。

 

家族の人が気づくこともない場合もありますし、周りの人から見ても普通の人に見えることがあり、また、自分自身でも気づくことがないため、見落とされがちな症状ですが、恋人の前では、解離性障害の症状がでるという可能性もありますので、気づいた場合には、一度医療機関に相談してみてほしいと思います。

スポンサーリンク