境界性人格障害 うつ病 併発

境界性人格障害とうつ病

境界性人格障害とうつ病

境界性人格障害の人は、幼少期の母親と子供の関係にあるとされていますが、母親からの愛情不足であったり、愛情が多すぎたり、過干渉により、大人になったときに、そのときに感じた寂しさや不安、悲しみが恨みや怒りとなり現れてきます。その症状が落ち着いてくると今度は、孤独感や空虚感、不安や落ち込みなどの症状が現れてきます。これが一般的にいううつになります。

 

うつの症状には、自死の企図が多く見られ、リストカットやオーバードーズ(薬を大量に飲み、自死をはかるもの)などが現れ、生命の危機に繋がるため入院させる必要があることもあり、境界性人格障害の人には注意が必要になります。

 

境界性人格障害の診断

境界性人格障害とすぐに診断するのは極めてまれで、上記に書いたようにうつ症状のせいで、うつ病と診断されることも少なくありません。うつと診断され、うつ病の治療をしていても治ることはないので、医師の診断がとても重要になってきます。

 

さらに、境界性人格障害の人がうつを併発させやすい理由としては、脳内神経伝達物資の代謝の影響によるものとされ、境界性人格障害の患者の20から40%にセロトニンといううつと関連の高い物質を多く分泌してしまうということが報告されています。このため、うつになりやすく、うつと診断されやすくなっています。

 

ですが、うつではないので、家でおきたことや周りの人の被害をしっかりと医師に報告し、このような症状があり、困っていることをしっかり伝えていきましょう。この病気には、医療機関の助けは必ず必要になってきます。家族だけでは治すことは不可能ですので、患者さんと家族のためにもしっかり治療をし、回復に迎えるようにしていってほしいと思います。

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