境界性人格障害と統合失調症

境界性人格障害と統合失調症

境界性人格障害と統合失調症

境界性人格障害は神経症と統合失調症の2つの病気の境界にある症状を示す為に「境界性」という名称が付けられました。

 

では境界性人格障害と統合失調症の関係について紹介します。

 

境界性人格障害と統合失調症の違い

まず統合失調症ですが、神経が過敏になり幻覚や妄想といった症状が現れる精神疾患です。その為に家庭や社会で生活をする事が難しく、感覚や思考、行動が病気によって歪んでいる事を自分で自覚出来ないという特徴があります。その為に不適切な行動を取ってしまいます。

 

境界性人格障害の場合は幻覚を見る事はありませんが、「誰かに見捨てられる」という妄想を抱いてしまいます。しかし感情のコントロールが上手く出来ない事とターゲットにした相手に対して異常な行動を取る以外は、社会生活を問題なく営む事が出来ます。

 

境界性人格障害の人は被害妄想を抱きやすく、また自分の悪口が聞こえてくる幻聴が起こる事もあり、統合失調症と誤診されてしまう可能性があります。しかし統合失調症の妄想は寛解するまで長く続きますが、境界性人格障害の被害妄想や幻聴は一過性の物の為、短期間で治ります。

 

境界性人格障害の人は統合失調症を併発するのか

境界性人格障害は神経症と統合失調症の境目に居る状態ですが、統合失調症を併発する事はありません。しかし「統合失調型人格障害」という病気になる可能性はあります。

 

統合失調型人格障害は非現実的な思考や知覚に支配されている状態で、幻覚や妄想といった症状はありませんが、思考や知覚が過剰である傾向にあります。その為に行動や思考、感情、話し方、外見が奇矯であり、魔術的思考を好み、現実感が消失している様な気分になります。

 

また迷信深く、思考や洞察力等に関する特殊能力を自分は持っていると信じ込んでいる場合が多いです。その為に対人関係の維持が上手く出来ず、不適切な行動を起こす為に孤立しがちです。

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