境界性人格障害であることを本人に伝えるべきか

境界性人格障害であることを本人に伝えるべきか

境界性人格障害であることを本人に伝えるべきか

家族に連れられて精神科で受診をした結果、境界性人格障害だと診断された場合、医師から本人に直接病名を告知する病院・クリニックもあれば、付き添いの家族だけに病名を告知して本人にはどの様に治療をしていくかだけを伝える病院・クリニックもあります。

 

もし付き添いの家族だけに告知された場合、本人に伝えるべきでしょうか。

 

境界性人格障害の告知

精神科で一度受診しただけでは境界性人格障害であるとはっきり分かる事は少なく、数回の受診とカウンセリングによって境界性人格障害であると分かる場合が多いです。

 

もし家族だけに告知された場合、本人に伝えるかどうかは、まずは医師に相談してみた方が良いでしょう。容易に告知をすると、本人が10代〜20代前半の場合は、「自分は頭がおかしい」と思い込んでしまい、大変なショックを受けて落ち込んだり、自暴自棄になってしまう可能性があります。

 

また、50代以降の年齢の人は「自分はどこもおかしくない、医者が間違えている」と反抗して治療自体を拒否してしまう可能性があります。20代後半〜30代後半位になると、何となく自分の言動の問題にすでに気が付いていて、病名を聞いて納得する人が多い事が特徴です。

 

もし医師が本人にも伝えた方が良いと判断した場合、落ち着ける場所で病名の告知と、今後どの様に治療を受けていくかを説明し、尚且つ家族は見捨てる様な事はせずに、しっかりと見守っていくという事を伝える必要があります。

 

もし医師から告知しない方が良いと言われた場合は、本人から病名を訊ねられても安易に伝えないようにしましょう。境界性人格障害については、何かのきっかけでインターネットにより情報を得ている場合があり、その際に周囲の人から非常に嫌悪感を抱かれている病名である事も知っている可能性があるからです。

 

その様な病気に自分が罹っていると知れば、若ければ若いほど自暴自棄になってしまいがちです。その為、医師からは明確な病名は聞いていない事にしておき、今後の治療についてのみ話をするように対応する必要があります。病名を告知しない場合でも、家族は見捨てたりせずに見守っていくという事を伝えましょう。

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